宮之浦岳縦走

年月2004年6月
期間日帰り
登った山黒味岳  (1,831m)栗生岳  (1,867m)
宮之浦岳 (1,936m)
行程行き日吉(バス)羽田(飛行機)鹿児島(飛行機)屋久島空港(車)安房<泊>(車)淀川登山口
登山・淀川登山口(0:25)淀川小屋(0:45)花之江河(0:30)黒味岳(0:30)投石岩屋(0:30)水場(0:15)栗生岳(0:15)宮之浦岳(0:10)焼野十字路(0:40)第二展望台(0:25)新高塚小屋(0:40)縄文杉(0:40)ウィルソン株(0:15)大株歩道入口(0:40)楠川分れ(0:20)小杉谷(0:35)荒川登山口
帰り荒川登山口(車)安房<泊>(船)鹿児島(列車)指宿<泊>
タイム7時間35分(コースタイム13時間45分)
同行者なし
宿泊
天候
温泉
コメント 日本百名山の百番目に登場する九州最高峰の屋久島宮之浦岳は、昔から登りたい山でしたが、遂に機会を得て遠征することができました。
 屋久島と言えば縄文杉が有名ですが、淀川〜宮之浦岳〜縄文杉〜荒川の周回ルートは通常14時間かかると認識されているため、新高塚小屋泊の一泊二日コースなのですが、今回これを日帰りで行きました。元々このルートを日帰りしようと考える人はいないらしく、多くの場所で驚かれるか呆れられるかでした。
 当日は朝4時半に宿を出て、紀元杉経由で淀川登山口へ5時50分着、強い雨風に吹かれながら黒味岳山頂が7時50分、宮之浦岳山頂が9時30分、新高塚小屋で11時に昼食、ここから延々下って荒川登山口着は14時30分。休憩込みで8時間半というのはちょっと順調過ぎました。台風6号通過直後ということもあり、淀川林道は前日まで不通、登山道はかなり整備されているので迷うことはないとは言え、滝のように流れる雨水で水没した箇所も多く、道は必ずしも良好とは言えなかったのですが。
 特にきつかったのが黒味岳でした。天候がよければ最高の展望が得られる山ですが、天気の悪い日は最悪にきつい山でした。吹きつける雨風に耐えつつ山頂を踏んだものの長居はできず、足元が滑り易くなっているので綱の登降をはじめ、気が張りました。
 宮之浦岳を踏んだあたりで雨が止み、焼野まで下ると永田岳など多少の景色も楽しめるようになりましたが、稜線を下りてから天候が回復するというのも皮肉ではあります。
 縄文杉までに出会った人は宮之浦岳〜新高塚小屋間で2人、新高塚小屋から下り始めたところで1人の計3人だけでした。縄文杉は確かに大きく、迫力がありましたが、平日でも意外と人が登ってきていたので、余り長居はせず、大株歩道を下りるとトロッコ軌道の単調さにやや辟易しました。
 それにしても屋久島は登山届の管理がしっかりしています。空港で出していなければホテルのフロントで書かされ、下山後には警察に電話連絡が求められるという。私の泊まった宿で「宮之浦岳に登るから明朝弁当を」と頼んだら、記入するように言われた登山届は「淀川登山口(往復)宮之浦岳」とプレ印刷されていましたけどね。