南アルプス深南部縦走

年月2022年5月
期間一泊二日
登った山丸盆岳 (2,066m)不動岳 (2,172m)
六呂場山(1,747m)
行程行き新横浜(新幹線)静岡<泊>(列車)金谷(列車)千頭(バス)寸又峡温泉
登山・寸又峡温泉(2:00)千頭ダム(0:20)天地第一吊橋(1:00)天地のコル(4:30)丸盆岳(1:30)鎌崩岳(0:30)鹿ノ平<泊>
・鹿ノ平(0:30)不動岳(0:25)鹿ノ平(1:30)六呂場山(3:30)上足毛沢(0:45)林道ゲート(2:00)水窪ダム
帰り水窪ダム(タクシー)水窪駅(列車)平岡(列車)豊橋(新幹線)新横浜
タイム18時間30分(コースタイム不明)
同行者なし
宿泊
天候
温泉 龍泉閣
コメント GWに深南部の不動岳を目指すのも3回目ですが、今回は鎌崩(かまなぎ)を通過すると決めていたので、ルートは未踏の丸盆岳東尾根〜鎌崩〜不動岳〜六呂場山南尾根としました。
 昨年同様に静岡駅周辺に前泊し、始発の大井川鉄道とバスで寸又峡温泉へ。列車もバスも空いてたんですが、寸又峡の宿泊者は多く、夢の吊り橋からの帰りの人々と大量にすれ違いました。寸又峡右岸林道を淡々と辿って11時前に千頭ダムへ。途中に釣り師が1人、ダムの手前と堰堤渡ったところに3台ずつ自転車が置かれていたので、無想吊橋を目指した可能性あるなと思いつつ、私は左岸林道を進みました。今回は河原に降りたのでトンネルは経由せず。
 天地第一吊橋を渡って前回は正面の壁を直登したのですが、今回はトラバースルートを使ってみました。いくつかトラロープが張られていますが、基本かなり気が張るトラバースです。リボンの着いた尾根まで来ると直登し、上で再びトラバースして尾根上に到達。ここから丸盆岳に続く尾根を行きます。1700mあたりから笹薮になり、思ったより踏み跡が薄いので苦戦しながら登って行きました。15時までには着けるかなと思っていたけど実際は丸盆岳には16:15頃着。カモシカ平へ降りて明日にするか悩みましたが、日没まで2時間以上あるので、今日行くことにしました。
 鎌崩の核心部は鎌崩岳寄りにあるのですが、そこまでの区間もかなり気が張る部分の連続で、特に脆い岩壁を下る部分と、尾根が切れていて東側を巻く部分は緊張しました。後者はトラロープあって助かりました。でいよいよ核心部ですがトラロープを使って降りた地点からは短く見えたのですが、実際はうねっていてかなり距離がありました。掴んだ石、踏んだ石がぐらつくことも多く、なかなかの緊張感です。ほとんどの区間で四つん這い状態でしたね。高度感もなかなかでテン泊装備なのでバランス崩さないように淡々と進みました。尾根に気が見えてきたら終わりでどっと疲れました。これは1回でいいなと。
 鎌崩岳から鹿ノ平も結構かかりましたが、日没直後あたりに到着。みたところテントは2張(翌朝もう2張発見)、少し離れた場所に邪魔にならないように張りました。中で夕食を作っているとゴソゴソ近くを歩く音、最初別のテントの人かと思ったのですが正体は鹿。ライトで照らされても逃げる様子はなく、悠々と草を食べています。写真も何枚か撮りました。

 今日は5時にテント張ったまま空身で不動岳を往復し、テントを片付けて6:50頃六呂場山方面へ出発。天気がいい分下の尾根が視認しやすく、ルートミスも少なめ。スリングがぶら下げられた尾根の急登以外は問題なく8:30に六呂場山着。ここから南尾根を辿りましたが、1箇所下りでわかりにくいところはあれど、基本は下りやすい尾根です。1000m地点に監視カメラ(土砂崩れの監視?)が置かれており、ここから下はカメラのメンテナンスのためかルートにリボンがつけられていました。この尾根は記録は少ないながら先人は着地に苦労しており、「リボンがあれば楽に着地できるのでは?」と期待してリボンを辿りました。結局問題なく着地できたのですが、そこは中俣沢の堰堤の上でした。左右とも堰堤へ降りる踏み跡はなく、強引に降りるのは危険と判断してロープを出して下りました。その先で二度の踏み石ギリギリ渡渉を経て、本来想定していた東俣沢との合流点に到着。やはり踏み石渡渉は不可能で靴を脱いで渡渉。反対側に取り付きますが、脆い根っこが多く、急坂を四つん這いでかなり強引に登ることになり疲れることこの上ない。林道に出たのは12時すぎになっていました。ここから林道ゲートまで1時間弱、車止めまで30分、水窪ダムまで1時間半と長い歩きを経てタクシーで水窪駅へ。足が限界なので方向は逆だか駅ビルに温泉がある平岡へ行って汗を流しました。