南アルプス深南部縦走

年月2021年9月
期間二泊三日
登った山易老岳   (2,354m)仁田岳   (2,524m)
光岳    (2,591m)信濃俣   (2,332m)
大根沢山  (2,239m)三方嶺   (2,150m)
大無間山  (2,330m)こっぱ沢の頭(1,883m)
朝日岳   (1,827m)
行程行き新横浜(新幹線)豊橋(列車)平岡<泊>(タクシー)芝沢ゲート
登山・芝沢ゲート(0:50)易老渡(1:00)面平(2:15)易老岳(1:20)仁田岳(1:00)易老岳(0:45)三吉平(1:15)光岳小屋<泊>
・光岳小屋(0:10)光岳(0:50)百俣沢の頭(2:10)信濃俣(0:10)湛沢山(1:00)西俣山(3:20)大根沢山(2:40)三方嶺(1:15)大無間山<泊>
・大無間山(1:00)三方嶺(1:45)こっぱ沢の頭(0:50)お立ち台下降点(2:45)朝日岳(1:20)登山口(0:10)猿並橋(0:20)寸又峡温泉
帰り寸又峡温泉(バス)千頭(列車)金谷(列車)静岡(新幹線)新横浜
タイム28時間10分(コースタイム不明)
同行者なし
宿泊 光岳小屋/テント泊
天候
温泉 寸又峡温泉
コメント 昨年光岳から加加森山、池口岳、鶏冠山、中ノ尾根山と主脈を縦走したので、今年はもう一つの主要縦走路である信濃俣、大根沢山方面の縦走をしてきました。大根沢山が静岡百山であることに加え、大無間山〜朝日岳〜寸又峡のルートが取れることが分かってから、ずっと計画していたものです。アクセスはいつもの平岡龍泉閣前泊からの遠山タクシー。
 朝5時にタクシーに乗って芝沢ゲートに着いてみると、沼平と変わらない車の数にびっくり。6時に出発して易老渡まで歩きますが、去年通行に苦労した場所もすべてきれいになっており、多少の落石は見られるものの自転車で向かう人がいるのもうなづけるな、という印象。易老岳への登りは相変わらずきついですが、なんとか3時間余りで到着。登ってみるまで悩んではいたのですが、思ったより順調に来れたので、易老岳にザックをデポして仁田岳をピストンしました。16年前に光岳〜茶臼岳〜聖岳を縦走したときにかなり疲れていたので希望峰通過時に仁田岳を省略したので、静岡百山でもあり、どこかで登らないとなと思っていたのです。空身での往復はかなり順調で、山頂付近のハイマツの濃さには驚きつつも1時間15分ほどで到着しました。三角点は少しだけハイマツを踏んで進んで先に。
 易老岳まで戻ると、光岳小屋へ向かいますが、やはりガラガラの沢を辿っていくので若干時間がかかります。それでも2時間ほどで小屋に到着し、初日は順調に終了。小屋は最終的に15人ほどでしたが、2階もあるため私の横は人がおらず余裕をもって過ごせました。ただ夜は2階で酒盛りしている若者のグループがおり、全員寝ているなかで19時を回っても話し声が響いていたのでなかなか寝付けず往生しました。

 翌朝は4時すぎに起床して5時半前に出発、天候はさえないですが、まずは三度目の光岳へ。山頂までの途中にあった柴沢吊橋分岐まで戻って南を向かいます。踏み跡は明瞭ですが、リボンは少ないので一ヶ所下り尾根を外しつつもなんとか順調に尾根を辿っていきます。百俣沢の頭の手前あたりからリボンの数が劇的に増え、そのまま信濃俣を経由して大根沢山の手前まで、ほぼコンパスやGPSを見ることなく進めました。ただ天候は最悪で柴沢吊橋分岐を踏み出してすぐに雨が降り出し、そのまま三方嶺の手前まで10時間ずっと降られっぱなしでした。
 大根沢山の登りに入ると、リボンが尾根が広くなるせいもあってリボンがアテにならなくなり、最終的には無理やり登って到着。ここから三方嶺まではほぼリボンなし。踏み跡も薄く、尾根に沿って淡々と進みます。三方嶺から大無間山の道は踏み跡こそ明瞭なものの歩きづらく、何とか大無間山に到着したときには18時前でかなり暗くなっていました。大無間山の山頂は広々としているので、2日目はここでビバーク。この日は百俣沢の頭の少し先で二人組とスライドしただけで他には誰に会いませんでした。

 三日目は天気もよく一日中気持ちよく歩けました。大無間山から三方嶺まで戻り、そこからさらに西へ。このルート、三方窪というコルを通過するのですが、ここだけ尾根通しではなく一旦尾根をはずれて登り返すことになっているので、踏み跡も目星もなく若干苦労しました。登り返しも適当な部分から取りつき、結構な急坂をよじ登ったりして何とか尾根に復帰。このあとかなりきれいな造林小屋などを経由して、お立ち台下降点へ。朝日岳への道はかなり細尾根が続き、朝日岳が近づくと灌木が多くなってきて荷物がひっかかりかなりの歩きづらさになりました。何とか朝日岳山頂へ到着すると、山頂に2名登山者がおり、少し話しましたが、想定外の方向から人が来て「光岳から来た」というからびっくりしていましたね。
 朝日岳からは一般登山道を下るだけ、と思っていたのですが、予想以上に道は悪く慎重に下りました。何とか一時間半程度で登山口に着きましたが、橋まで更に10分、橋を渡って寸又峡まで20分と、最後が思いのほか長かったです。寸又峡ではいつもの翠紅苑で日帰り入浴し、最終17:22のバスで千頭経由で帰宅しました。何とか計画を予定通りこなせて満足でした。