中伊豆分水嶺縦走

年月2020年12月
期間一泊二日
登った山猫越岳  (1,035m)三蓋山  (1,013m)
猿山   (1,000m)十郎左ェ門(953m)
長九郎山(996m)婆娑羅山(608m)
行程行き新横浜(新幹線)三島<泊>(列車)修善寺(バス)湯ヶ島温泉(タクシー)仁科峠
登山・仁科峠(0:45)猫越岳(0:15)猫越峠(1:00)三蓋山(1:00)猿山(0:40)諸坪峠(1:30)十郎左ェ門(0:30)三方平(0:30)長九郎山(0:20)三方平(1:10)743m地点<泊>
・743m地点(0:30)大鍋越(1:40)駒寄場(2:10)婆娑羅山(0:30)バサラ峠
帰りバサラ峠(バス)堂ヶ島(バス)修善寺(列車)大場(列車)三島(新幹線)新横浜
タイム12時間30分(コースタイム不明)
同行者なし
宿泊 テント泊
天候
温泉 堂ヶ島温泉
コメント 中伊豆の山を縦走してきました。もともとは「静岡の百山」という本を買ったので、ヤマレコなどを参考に中伊豆にある4座をつなげてみたらこうなった、という感じです。それでも全行程の7割以上がバリエーションルートで、かなり歩きでのあるコースだと思いましたので、大鍋越あたりでテント泊するつもりで準備。スタートの仁科峠へは湯ヶ島温泉からタクシーを予約しました。
 修善寺に着いてみると当日は雨、予報では朝方雨が残ると言ってたな、とは思いましたが結果的には昼過ぎまでずっと小雨が降っておりました。修善寺から河津方面のバスには、登山者とトレランらしき人が1名ずつ。いずれも天城方面の様子。私は湯ヶ島温泉口まで行き、タクシーで仁科峠まで5000円。しかしグーグルマップを見てると、どうも最短ルートを通っていないなぁという感じだったので、ホントは4000円くらいかもしれません。仁科峠についても小雨だったので、すぐにレインコートを着込んで出発。

 仁科峠からしばらくは笹の中の登山道を進み、その後もかなり整備された登山道が続きます。このあたりは伊豆山稜線歩道という良く歩かれているトレイルコースらしいです。後藤山、猫越岳、猫越峠、つげ峠と進んでいきますが、ガスッているし。基本展望はありません。この区間で5名ほどとすれ違いましたが、同じバスに乗っていたトレランの女性もいました。三蓋山では少し奥に歩くと三角点があるので、一応見に行きました。
 三蓋山を過ぎたところで伊豆山稜線歩道と別れ、南に伸びる尾根を行きます。猿山まではリボンもあり、迷うことはなさそうですが、地面は落ち葉で埋もれた状態なので踏み跡はあまりアテにはできません。猿山山頂には雨でかなり傷んだ猿の人形が気に結び付けられていました。今日は猿山に向かって以降全く人には会わなかったのですが、諸坪峠の直前のトラバース道を歩いていると、崖下でガサゴソ物音がしたので見ると、黒い小熊がいました。私がみた瞬間に泡を食ったように逃げ出したので写真などを撮るヒマはなかったのですが「あれ、伊豆にも熊いるじゃん!」と思いました。後で調べてみると、イノシシに間違えたんじゃないかと笑われるレベルで目撃情報が少ないのですが、昨年京丸山〜高塚山でも同じことがあったので、さすがに熊とイノシシは間違えないですよ、と言いたいところですが・・。まあ証拠があるわけでもないのでこの程度で。
 諸坪峠は林道がU字のようになった間に尾根が伸びていて、ちょっと強引に登れば取り付けそうではあったのですが、無理をせず少し林道を歩いて、地形図にある沢ルートを歩いて尾根に復帰することにしました。林道の途中に壊れかけた小屋があったりして、この林道は普通に作業道として現役みたいです。尾根に復帰して更に南下すると、かなりの痩せ尾根が続いたあと、十郎左ェ門の登りになります。しかし、最後どうやっても木を掴んでよじ登るしかない状態になったので、強引に行きました。十郎左ェ門の山頂標識は去年暮れの記録では非常にクリアですが、1年でかすかに見える程度になってしまっていました。それにしても伊豆の三角点はそばに立ってる白い棒もちゃんと残っているところが多いですね。
 十郎左ェ門は南への下りもちょっとわかりづらく、尾根を間違えて登り直したりしました。三方平から西へ長九郎山を目指します。この尾根は歩きやすく、半分ほど行くと南からの通常の登山道と合流しますので、そのまま登山道を辿ります。東尾根ではなく南に回り込んで登るよういなっていますね。山頂には非常に高い展望台があり、この時間だと雨はもう止んでいたので、上から富士山や天城山がきれいに望めました。三方平に戻ったころには16時半でそろそろ日没という頃合いになっていたので、大鍋越までは厳しいけど行けるところまで行こうと先を進みました。大鍋越までの尾根は比較的歩かれているようで踏み跡をなんとか辿れたので、気になっていた976mの先の尾根の分岐も薄暗い状態で通過できました。ヘッドライトをつけて更に歩き続け、743mの先の広めのところでテント泊。

 翌日は4時半に起きて5時半に出発。大鍋越までは30分でしたが、まだ暗かったので車道に下りるところで若干苦労しました。ここから尾根の左をトラバースする登山道があると思いきや、すぐに大崩落しており、右に伸びる広めの作業道は地図にないので、尾根に直接取り付くことにしました。結果的にはこれは正解で、しばらくは境界標に導かれて尾根を進んでいきます。その後作業道に合流したり、離れたりで逆に歩きづらい状態だったのですが、何とか尾根を辿り続け、駒寄せ場を経由して婆娑羅山へ。婆娑羅山の手前にある500mのピークが驚くほどの急登で、ここにきてこの登りはなかなかつかれます。婆娑羅山の山頂付近は倒木の山で、左右回り込んでも巻けないようだったので、地道に処理してなんとか山頂着。ここからはちょっと苦労しながら南尾根に乗り、バサラ峠まで降りました。バス停に着いたらバス到着の5分前だったので、タイミングはよかったですね。堂ヶ島で汗を流して、更にバスを乗り継いで修善寺まで戻り、函南のさわやかに寄ってから帰りました。