コイカク・1839峰登山

年月2020年7月
期間二泊三日
登った山コイカクシュサツナイ岳(1,721m)ヤオロマップ岳(1,794m)
1839峰(1,842m)
行程行き羽田(飛行機)新千歳(車)札内川ヒュッテ
登山・札内川ヒュッテ(1:45)上二股(3:50)夏尾根頭<泊>
・夏尾根頭(0:20)コイカクシュサツナイ岳(3:00)ヤオロマップ岳(3:40)1839峰(3:15)ヤオロマップ岳(3:00)コイカクシュサツナイ岳(0:20)夏尾根頭<泊>
・夏尾根頭(1:40)上二股(2:10)札内川ヒュッテ
帰り札内川ヒュッテ(車)新千歳(飛行機)羽田
タイム23時間(コースタイム不明)
同行者なし
宿泊 テント泊
天候
温泉 やよい乃湯
コメント 今年の北海道は道南1回と大雪山縦走の2回に収める予定だったのですが、どうしても日高に行きたくなってしまったので急遽飛行機を抑えました。目的は以前北海道百名山を調べた時にその難易度の高さが印象に残り、「いずれ挑戦しよう」と思っていた1839峰(いっぱーさんきゅうほう)です。思いのほか早くチャンスがきました。
 登山口はカムエクで見覚えのあるあの看板。沢の遡行ありで、この山はハイマツ漕ぎがキツいということだったので、某サイトでオススメされていた空手用のすね当てを購入。本州からだと登り始めは13:00がギリギリなので、初日はコイカク夏尾根頭までで、ここにテント泊し、翌日に1839峰ピストン、翌日下山の2泊3日で計画を立てました。水は3リットル、食事はカレー2食+リゾット、おむすびにパン、あとは携行食。実はテント泊2泊は初の経験なのです。

 朝一の便で新千歳、ニッポンレンタカーでガスカートリッジを買い、道東道を帯広までひた走るのは去年も何度かやったパターン。中札内のコンビニを経由して札内川ヒュッテまで来たのが12:30。沢歩きの準備して12:45に登山開始。今年はヒュッテゲートも開いており、カムエク組は奥に停めている様子で車は他に1台のみでした。
 トンネルを歩いてコイカク登山口を入ると、少しで河原に出ましたので、そのまま河原を歩いて行きます。上二股までは案内もなく、ひたすら右左と渡渉して川に沿って歩き続けました。堰堤の部分だけは左に巻きましたが、函はそのまま歩いて通過、何とか膝まででした。上二股には沢靴のデポが2つありましたので、今2人上にいるということです。ここからは笹薮を漕いでいくため、マダニ対策で雨具着用でタオルを巻いていきます。尾根に乗るまでは笹薮の中のリボンに沿って行かないと大変なアルバイトになることがわかったので、リボンを見失ったところまで戻り、慎重に辿って尾根に乗りました。かなりの急登で、水が重いため、両手で草をつかみながら体を持ち上げていく感じです。これはキツい。
 1305mのテント場まで2時間以上掛かりました。夏尾根頭までは更に1時間半、すでに18:30になっていましたが、辛うじて着いた感じです。風は少しありますが天気はよさそうです。

 翌日は4時半に起き、4:45に出発。コイカク山頂までは10分ほどで、ここからはハイマツの下の踏み跡を辿ります。外れるとキツい藪漕ぎになるので慌てて復帰を模索する、という感じです。これはなかなか大変。。コイカクからヤオロマップの間で2人が戻って来るのに会いました。それぞれソロでしたが、1泊2日予定で時間切れ徹底だったそう。ヤオロにテントを張っても、そのまま山頂ピストンは難しいようですね。
 ヤオロマップまでは何とかハイマツ漕ぎで済みましたが、そこから先は踏み跡が一層辿りにくくなり、ハイマツだけでなく潅木や笹薮や岩場などいろいろなモノを乗り越えて行きます。基本は尾根上を探れば見つかるのですが、時々大きく巻いている場合もあり、気が抜けません。とにかく常に何かを漕いでいます。苦闘6時間半くらいで1839峰到達。
 山頂でコーヒーを沸かししばし休憩。感慨深いのはもちろんですが、帰りも同じ時間かかるとなればなかなかゆっくりもしていられません。帰りもハイマツの逆目に苦しみつつ何とか日没直後くらいで戻ってきました。途中1839峰から2時間ほど戻ったところで1839峰でテン泊するという猛者に会いました。
 今回水は3リットル持って上がったのですが、500mlのペットボトルを藪漕ぎ中に落とすという失態により2日目夜は晩御飯を作れず、コーヒーとパンでしのぎました。

 翌朝は4:45頃に下山開始、慎重に下りましたが上二股まで1時間半、ここで浄水器を使って水を作り、お湯を沸かして休憩。コイカク登山口着は9:15でした。過去最高レベルにハードな登山だったのは間違いないですが、3日とも大変良い天気で、日高の山々を余すところなく望むことができました。幌尻・ペテガリ・カムエク・楽古・神威と日高の眺望5連敗だった私にはなかなか得難い経験でした。