奥多摩縦走

年月2020年3月
期間二泊三日
登った山棒ノ嶺  (969m)日向沢ノ峰(1,356m)
蕎麦粒山 (1,473m)三ツドッケ(1,576m)
酉谷山  (1,718m)滝谷ノ峰 (1,710m)
水松山  (1,699m)長沢山  (1,738m)
芋ノ木ドッケ(1,946m)雲取山  (2,017m)
飛龍山  (2,069m)前飛龍 (1,954m)
熊倉山  (1,624m)
行程行き大倉山(列車)池袋(列車)飯能(バス)さわらびの湯
登山・さわらびの湯(1:50)棒ノ嶺(2:30)日向沢ノ峰(0:45)蕎麦粒山(1:30)一杯水避難小屋<泊>
・一杯水避難小屋(0:40)三ツドッケ(0:45)七跳分岐(0:40)酉谷山避難小屋(0:20)酉谷山(1:00)滝谷ノ峰(0:45)水松山(0:45)長沢山(1:35)芋ノ木ドッケ(0:40)雲取山荘<泊>
・雲取山荘(0:20)雲取山(0:15)三条のタル(0:30)狼平(1:10)北天のタル(0:30)飛龍山(0:15)飛龍神社(0:25)前飛龍(1:15)サヲウラ峠(1:00)登山口(0:30)丹波のめこい湯
帰り丹波山温泉(バス)奥多摩(列車)立川(列車)武蔵小杉
タイム19時間55分(コースタイム24時間40分)
同行者なし
宿泊 一杯水避難小屋・雲取山荘
天候
温泉 のめこい湯
コメント 長沢背稜は昔、東日原から小川谷経由で酉谷山避難小屋へ上がり雲取山まで縦走したことがありましたが、全行程歩いたことはありませんでしたので、折角だし棒ノ嶺からのロングトレイルにして歩いてみることにしました。実はシュラフを担いで二泊三日歩き続けるのは過去に例がなかったのです。二泊三日は通常山小屋利用で、唯一シュラフを持参した雪山は小屋にデポして山頂へ行ったので・・(カンボジアのアオラル山は食料の心配がなかったので別)。今年はそういう登山をいくつか予定していますので、荷物の状態やペースなどを把握するのもいいかと思いました。
 さわらびの湯にバスで着いたのは20人以上で現地にも大勢の登山者がいましたが、棒ノ嶺の尾根道を選んだ人は他にいなかったようで、少しすれ違いはありましたが合流点までは一人旅状態でした。山頂はかなり賑わっていました。コロナだなんだといっても三連休全部晴れ予報であれば出掛けようと言う気にもなるものです。強風の予報でしたが、三日間通じできつかった区間は数えるほどで、あとはほぼ風の影響はありませんでした。
 棒ノ嶺からは西へ縦走路に入りますが、ここから先、雲取山荘までに会ったのは10名程度です。縦走路ですがかなり巻道も多いため、そのまま辿っているとほぼ山頂を踏まないで進めてしまう感じです。実際日向沢ノ峰までだと槇ノ尾山とクロモ山だけで長尾丸山や山なし山は通りませんでした。日向沢ノ峰までは川苔山から足を伸ばすヒトがいるようで、山頂で人影を見ました(私が着いたときには既に引き返していましたが)。蕎麦粒山手前の大下りからの登り返しは、予想以上にきつかったです。
 その後は無理せず巻道を進み、一杯水へ。一杯水は非常に少量ですが水が出ていました。16時着で、この日は一杯水避難小屋泊。たぶん他に宿泊者はいないだろうと思っていましたが、一時間後くらいに鳩ノ巣から上がってきたベテランの登山者が到着したので2名、その日はいろいろ山の話をしました。

 翌朝は5時起き、やはりスリーシーズンのシュラフだと寒いですね。今後のことも考えて、ちょっと厚手のシュラフを買おうと心に決めました。5:45頃に出発でした小屋裏から三ツドッケに直登、その後は縦走路を辿りますが、尾根の南側なので風もなく、ピークも全く踏まないという・・。
 酉谷山避難小屋にもちゃんと水がありました。一杯水避難小屋も酉谷山避難小屋も清潔でいい小屋だと思います。ここで軽く休憩して、酉谷山へ上がりました。ここまでまあまあいいペースで来ましたが、この日は雲取山荘泊と決めて予約していたので、早めに着きすぎてもなんだなと思い、敢えて尾根通しに行って、いくつかピークを踏むことにしました。それで次の滝谷ノ峰への尾根を辿りましたが、これがなかなかの急坂で山頂直下は雪もついていて、両手も使ってなんとかよじ登った次第。山頂直下まで来た時に上をシカが逃げていくのが見えました。山頂には標識もなし。
 滝谷ノ峰から西へ尾根を降りるとヘリポートがありますが、ここから東への巻道が分かりづらく迷っている人にあいました。北側を歩こうとしていたので、声を掛けましたが、無事行けたかどうか・・。この先しばらくは尾根の北に道がつくので、雪道でした。なんとか辿りつつ長沢山まで。だいぶ疲れてきていましたが、芋ノ木ドッケで昼食を摂り、14時頃に雲取山荘に到着。宿泊者は30人ほど

 翌日は小屋前で日の出を見て、朝食後に出発。雲取山への登りはかなり凍っていてアイゼンが必要な状態でした。雲取山の山頂は晴れ、4回登って4回晴れはなかなかゲンのいい山です。ここから飛龍山まで縦走しますが、凍っている区間がいくつかあり、アイゼンを何度か履きました。着脱が楽なチェーンアイゼンはこういうとき便利です。
 北天のタルから飛龍山へ向かうと、かなり雪が残っていて、慎重に渡らないといけないトラバース道が何ヶ所もありました。頂上へは直登したあと南へ下りましたが、このあと前飛龍の山頂ちょっかも凍った岩場に雪がついており、アイゼン履いて突破しました。このあとは淡々と南へ縦走し、サヲウラ峠から丹波に。この登山道のトラバース道が細くてかなり気がはりましたね。何とか下山してあとは車道歩き30分でのめこい湯着。
 去年の大菩薩〜高尾山は一泊二日でしたので、膝にきましたが、今回は二泊三日にしたので、無理のない感じで歩けた気がします。天候は結局三日間もってよかったです。