ペテガリ岳登山

年月2018年8月
期間一泊二日
登った山ペテガリ岳(1,736m)
行程行き羽田(飛行機)新千歳(車)神威山荘分岐
登山・神威山荘分岐(1:00)尾根乗越(1:30)ぺテカリ山荘<泊>
・ぺテカリ山荘(1:20)1050m峰(0:55)1293m峰(1:00)1301m峰(1:25)ペテガリ岳(0:50)1301m峰(1:05)1293m峰(0:40)1050m峰(0:45)ぺテカリ山荘(1:30)尾根乗越(1:00)神威山荘分岐
帰り神威山荘分岐(車)静内(車)新千歳(飛行機)羽田
タイム13時間(コースタイム17時間)
同行者なし
宿泊 ぺテカリ山荘
天候
温泉 静内温泉
コメント 北海道の日高山脈にはカムエク以外にもう一つ200名山があります。それがペテガリ岳です。幾つもの尾根を辿って往復10時間のヘビーな山ながら、昔はそこまで大変ではなかったのですが、登山口のペテカリ山荘への静内林道はこの15年間ずっと閉鎖されており、ペテカリ山荘へ行くには隣の元浦川林道の奥、神威山荘から山越えが必要になっています。これが約3時間半かかるので、総行程は17時間。東京からはどう頑張っても2泊3日以上必要な「遥かな山」となっています。今年は元々カムエクへ登るつもりだったのですが、中札内林道が通行止めになっていて札内ヒュッテまで入れないらしく、今年は断念してペテガリ岳に切り替えた次第(あとで調べたら通行止めは徒歩か自転車で突破してるヒトが多いよう)。

 新千歳空港着が8:15でレンタカーが借りられたのは9時すぎ。今回はガスカートリッジを手当する必要があったので隣のニッポンレンタカーに走ってカートリッジを購入、で出発は9:30。神威山荘までは日高自動車道の無料区間も使って行きますが、途中三石のコンビニで軽く昼食取って、神威山荘の分岐まで来たのは13時半になってました。
 車は計6台止まっており、早々に準備して河原へ。いきなり水量多くて飛び石では難しく靴を脱いで渡渉。ここから先は水のある沢を辿って右へ左へ。とても歩きづらいですが、ポイントにはピンテがあるので何とか進んで行きます。最後にピンテに従い涸沢に入っていくと、ドロドロの急坂が。一応ロープがあって何とか上がるとそこが680m。テープに従って少し移動すると下りもドロドロの急坂。今回の全行程の中で一番イヤな場所だったかも。あとは踏み跡に沿って沢を下っていくと林道に出ます。ここで林道歩きが5kmもあると知って驚くわけです。
 ペテカリ山荘は清潔な小屋で、トイレは小さい電気が付きます(ソーラー?)。水も豊富で近くの水を汲み上げているようで流しっぱなし。聞くにここの水はエキノコックスの心配なく煮沸不要とか。一応煮沸して使いました。私が小屋みに着いたのは16時頃ですが当日来た札幌の4名だけで、この日登っていたヒトは18時まで誰も戻って来ませんでした(1人だけ林道で会ったヒトがいて彼が9時間半で往復)。だいたいみんな13〜14時間掛けて往復しているよう。

 翌日の登山は私と4人組だけですが、私は4:10に小屋を出て先行します。取り付きから稜線までの登りがジグザグなのにもうキツい。あとはひたすら尾根を辿って行く訳ですが、幾つものピークを越えていくのでこれもかなり長く感じます。道というか踏み跡は明瞭ながら笹や這い松に覆われていて1時間くらいは漕いでいたかも。最後の1時間半の登りは急ではないけど延々続く直登で、ハイマツを掻き分けて進むので疲労感がハンパない。いわゆる偽尾根が多いのも地味にキツいです。山頂はガスってましたが感慨はひとしお。
 帰りも長く、登りのキツい最初と最後以外は時間も縮められませんでした。4人組とは帰りの1301m地点で会いましたが、その後もう1人ソロの登山者に会いました。多分今朝神威山荘からはいったんでしょう。
 12:40にペテカリ山荘に帰着しましたが誰もいません。30分ほどコーヒー沸かして休憩し、神威山荘へ帰ります。これが疲れた足には相当キツい。15:40に河原へ帰着し、そのまま車で下山しました。予定より1日早く下山したので、急遽静内のホテルの空きを探してそこに飛び込みました。疲れたけど充実した山行でした。