富士山登山

年月2018年7月
期間一泊二日
登った山富士山 (3,776m)
行程行き東京(新幹線)新富士(車)富士(列車)富士宮<泊>(バス)富士宮五合目
登山富士宮五合目(0:30)六合目(1:00)主杖流し取付(4:00)剣ヶ峰(お鉢巡り0:50)<泊>(0:30)八合目(0:30)七合目(0:30)富士宮五合目
帰り富士宮五合目(バス)富士(列車)三島(新幹線)新横浜
タイム7時間50分(コースタイム不明)
同行者なし
宿泊 頂上富士館
天候
温泉 湯らりの里
コメント 富士山には一般的に4つの登山道があり、過去5回の登山で全ての登山口を使っているため、引率登山以外のモチベーションは中々出ない状況ではあったのですが、ヤマレコを見ていたら大沢崩れ左岸ルートのレポを見つけ興味深々となったのが今回のきっかけです。その流れからもう少しメジャーな「主杖流し」をトライした方がよさそう、ということで、一人でトライしに行った次第。富士山のバリエーションルートというだけでもかなりテンションが上がるのですが、いくつかのレポを見ても御中道の入り口が分かりにくそうで、ちょっとドキドキでした。
 前日は夜に神田でライヴがあったため、アンコールもそこそこに新幹線に飛び乗り、タクシーも活用して富士宮へ。翌朝の一便で富士宮五合目へ。登りはじめは8:10くらいになったのですが、新六合の雲海山荘までは順調に登り、次の六合目からブルドーザー道へ入っていくんだな、と思っていたのですが、よく考えたら六合目には小屋がない。たまたま「立入禁止」の看板の後ろにちゃんとした踏み跡があるなぁ、と思いつつ過ぎたところでそれに気づいたのでGPSを確認してみると、ちょうどここが六合目あたり。ということで、若干他の登山客を気にしながら、サクッと立入禁止のロープを超えて行きます。結果これが正解で、この道はすぐ横のにブルドーザー道の連絡通路になっていました。そのままブルドーザー道を直進し、右折にかかるところでペンキに大きく〇印のついた石を発見。ここから御中道が伸びているのが目視でもわかりました。
 御中道(おちゅうどう)は江戸時代からある富士山の周回路で今は殆ど歩かれなくなっていますが、ペンキの目印はそこそこついていて、問題なく進んでいきます。ただ、赤沢は大きく崩れていて、上の方へ登りながら渡れるポイントを探して渡ることになります。この辺は全く歩かれていないわけではないので、薄い踏み跡が参考になります。藪も通過しつつトラバースを続けていくと「主杖」とペンキで書かれた石が。ここからは特に目印も正解もなく、ただひたすらに上に登っていくだけ。
 主杖の名前の由来と言われる長いスラブを辿って登っていくわけですが、必ずしも連続しているわけではなく、ガラ場やザレ場も相当程度歩かなくてはなりません。この赤いザレがとにかく滑って進まないので往生します。正直このルートについては落石を全く起こさずに登るのは不可能ではないかと。傾斜もきつめなので、四つん這いになって登っていく箇所も多く、バランス崩して後ろに倒れると頭を打ちかねないので、その意味でもヘルメットは必須ですね。最初の2時間は300m/h高度を上げていきましたが、空気が薄くなってきて、ザレ場が増えてくるとペースも落ち、後の2時間は200m/hで4時間で測候所に到達。測候所の立入禁止ゾーンに上がってくるので、剣ヶ峰の人に一瞬変な目で見られます。この日は驚くほどの晴天で、剣ヶ峰からお鉢の全貌が眺められました。ただ、ずっと炎天下を登り続けていたので、顔と両腕が大変日焼けしました。
 この日はお鉢巡りをして頂上富士館に宿泊、翌朝富士宮ルートを降りてきました。御殿場以外を下ったのは初めてですが、さすがに標高が高いので下山は1時間半でした。