鋸岳登山

年月2017年8月
期間日帰り
登った山鋸岳  (2,685m)
行程行き長衛小屋泊
登山・長衛小屋(0:15)太平山荘(1:05)丹渓山荘跡(0:35)角兵衛分岐(0:30)角兵衛一合目(3:50)角兵衛のコル(0:15)第一高点(0:15)角兵衛のコル(3:45)角兵衛一合目(0:25)角兵衛分岐(0:40)丹渓山荘跡(1:45)太平山荘(0:15)長衛小屋
帰り北沢峠(バス)広河原(バス)甲府(列車)八王子(列車)中山
タイム12時間35分(コースタイム13時間30分)
同行者なし
宿泊
天候
温泉
コメント 私は日本200名山で難しい山は3つあると思っていて、その一つがこの鋸岳です。岩峰なのはもちろんですが、アプローチが長くとにかく行きにくい。私が長衛小屋に連泊の予約を入れたときに「初めて行くならばお一人ではおススメできません」と言われてしまったくらいです(これは甲斐駒からの縦走路をイメージしてのコメントだったかもしれませんが)。比較的難易度低めと言われる釜無川遡行ルートは距離が長く、車も必要なので、結局北沢峠から角兵衛沢をピストンするルートを選択した次第。
 長衛小屋を4時に出発し、大平山荘までは下見してあったので順調、丹渓山荘跡までの下りは暗いうちはペースがあがりませんでしたが、4:40頃からライト不要に。丹渓小屋跡の先で河原に出て、再び河原沿いの登山道に入ってひとしきり歩きます。途中で丸太橋を渡って左岸へ。熊穴沢分岐から角兵衛沢分岐の間で一旦河原に出るのですが、ここがかなりわかりづらいです。角兵衛沢分岐に到着してまずは第一段階クリア。
 角兵衛沢への渡渉が川幅が広いため苦労します。少し下流に移動して踏み石を渡り、川上へ戻るとそこに巨大なケルン。ここから角兵衛沢に入っていきます。角兵衛沢一合目を経由して更に30分進むとガレ場に出ますが、基本的にはリボンを辿れるのはここまで。最初はケルンが目印になりますが、後はひたすらガレ場を登ります。ガレ場の左側を辿っていると、時々左の樹林帯を登れるようテープが付いていますが、それも途切れ途切れで長くは続きません。結局2/3はガレ場をそのまま登ることになり、ペースは中々あがりません。目印も少なく、沢の上部を眺めながら登っていきます。
 1/2登ったあたりで左岸は完全にガレ場のみになってしまい、躊躇していたところで沢の右側を登る二人組が追い付いてきました。そこで私も右側に移動して、登ることにしました。しかし、右側も曲者で、そのまま登り続けると角兵衛沢と合流する別の沢に入っていきます。先行者が行き詰ってしまったようすだったので、私は少し下がってガラ場を左にトラバースすると、テープを発見。念のためGPSを確認すると角兵衛沢のコルは更に左側へ登っていったところであると確認できたので、大声で先行者にも伝えました。まあお互い様でしょうか。コルからひとしきり登ってようやく第一高点。道に迷ったこともあって、1合目から4時間近くかかったことになります。
 今日は釜無川から5名、甲斐駒からの縦走が2名、角兵衛沢から3名という感じでした。途中で会った2人はそのまま縦走するようですが、私は当初予定通り角兵衛沢を下りることに。この下りが本当に曲者で、樹林帯への入り口があるのが沢の右側(下りの場合)と分かっていたので、ずっとガラ場の右側を下ったのですが、浮石だらけでどんどん崩れるし、気が張ることこの上ない。一回大きく転んで右腿を強打、大事はなくヘルメットもしててよかった。
 半分下ったあたりで、ようやく一部木の根道も使えるようになったが、ここから雨が降り出し、更に厳しい状況に。岩場が滑ること滑ること、二回ほどスリップして冷や汗をかきました。こんなにきつい下りは初めてかもしれません。なんとか樹林帯への入り口は見逃さず、後は延々下って渡渉点へ。北沢峠への戻りは河原が分かりづらく、更に最終の登り2時間は疲れた足には本当にきつかったです。