幌尻岳登山

年月2006年9月
期間日帰り
登った山幌尻岳  (2,052m)
行程行き羽田(飛行機)帯広(車)振内<泊>登山口
登山・登山口(1:20)道電取水設備(1:20)幌尻山荘(1:00)命の水(1:10)幌尻岳(0:55)命の水(0:45)幌尻山荘(1:30)道電取水設備(1:20)登山口
帰り登山口(車)トムラウシ温泉
タイム9時間20分(コースタイム14時間50分)
同行者なし
宿泊
天候
温泉
コメント 今年も北海道へ遠征してきました。今回は日高の山(幌尻岳・カムエク)を狙ったので、帯広へ行きました。実際には予定通りには行きませんでしたが。。
 まずは幌尻岳です。日高連峰の最高峰ですが、百名山ということもあり非常に人気があります。ただ、往復で通常14時間程度かかることになっているので、途中にある無人小屋、幌尻山荘を利用する人が多いようです。
 帯広から登山口に最も近い平取町の振内(ふれない)まで移動しました。実は通常の登山口への道が不通になっており、隣の貫気別を経由した大幅な迂回ルートを取らなくてはならなかったのですが、泊まった松永旅館の主人が親切に道を教えてくれたので、事前に下見をすることができました。翌日朝は3時発だったのですが、大幅な迂回路に加えて長いダートの林道走りで、登山口に到着したのは4:15、実際の登山開始は4時半になりました。ところでこの日は三連休の中日だったのですが、この宿には他に宿泊者がいませんでした。聞けばこの山の登山シーズンは9月上旬までだということです。幌尻山荘にはこの日20名前後いるようでしたが、それでほぼ最後だということでした。

 この山の登山は明確に3パートに分かれています。最初が林道歩き、次が渡渉15回を含む額平川の遡行、最後が山頂までの登山道です。この林道歩きも長いですが、黙々と歩いているうちに日も明けて林道終点にある北海道電力取水設備には5:30に到着。やはりこの先の渡渉が最も印象的なものです。季節柄水が少なくなっており、渡渉箇所の水位は全て膝下まででしたが、水の余りの冷たさに、当初数回は渡った後しばらく動けないくらいでした。それでも慣れてくると普通に歩けるようになるから不思議なものです。しかし、或いはこの水の冷たさが登山シーズンが短い一因かもしれません。
 ところで、実は私が渡渉用に持参したのはビーチサンダルでした。かかとが固定できるタイプとは言え、爪先はカバーされていませんし、渡渉以外の場所は殆どが巻き道の登山道ですから、歩行には非常に気を使いました。途中で幌尻山荘から下山してくる一団に会いましたが、みんなちゃんと沢歩き用のシューズを履いていました。。

 幌尻山荘の手前が最後の渡渉。山荘に着くとサンダルを登山靴に履き替えます。山荘にはシーズン終わりということもあってか、管理人の一団が山荘の掃除に来ていました。「明日から天気が崩れるそうだから、日帰りなら早めに登って早めに下山してください」と言われ、早速山頂を目指します。この山の登山道が意外と普通の道でした。尾根に上がってから山頂までが長かったですが。。残念なのは山頂に到達する少し前までは天気がもっていたのですが、山頂に到達するときには完全にガスの中になっていたことです。風もあり、その後回復することはありませんでした。本日登ってきた人は他にはいないようで、山頂には人影なし。八合目の命の水の先で下山してくるパーティ(幌尻山荘泊)に二組会いました。
 八合目まで下山してくると、雨が降り出しました。もともと台風13号が九州に上陸後北上しており、そのため天候が崩れる見込みだったのですが、この日も午後は天気がもたなかったようです。帰りの渡渉では明らかに少し水位が増えていたようです。最後の林道は傘を差して下山。登山口に到着したのは15時半でした。