羅臼岳登山

年月2005年9月
期間日帰り
登った山羅臼岳  (1,661m)
行程行き東京(飛行機)釧路(車)標津(車)羅臼
登山・羅臼温泉(0:40)里見台(1:25)泊場(0:25)屏風岩(1:25)羅臼岳(0:25)羅臼平(0:20)銀冷水(0:25)弥三吉水(0:35)岩尾別温泉<泊>
帰り岩尾別温泉(車)知床自然センター(バス往復)カムイワッカ湯の滝(車)ウトロ(車)斜里<泊>
タイム5時間40分(コースタイム9時間20分)
同行者なし
宿泊
天候
温泉 岩尾別温泉(ホテル地の涯)
コメント 北海道に行ってきました。極めてオーソドックスで、道東の百名山を三座繋いで回るというルートでしたが、登山だけでなく温泉なども絡めて五泊六日に仕立ててみました。しかも、レンタカー利用でかみさんは登山しなかったので、登山口と下山口は全て別にすることが出来ました。
 初日は釧路から標津経由で羅臼へ直行し一泊、翌日朝に羅臼温泉から登山開始。羅臼岳は殆どの人が岩尾別温泉からのピストンで登るようで、羅臼温泉からの登山者は非常に少ないです。本日も羅臼温泉からの登山者は他に大学生4人組のみ。岩尾別からは数十人規模で登山者がいたのに比べ寂しい限り。しかしお陰で静かな山登りを満喫できました。
 登山者が少ないとは言え、道は明瞭、ただ尾根を巻くように付いている登山道は谷側に傾いているところが多く、バランスを取りながら歩くのはやや骨でした。泊場周辺では硫黄で白くなった川の間を湿地帯を避けつつ進むのですが、目印のペンキを探すのに若干手間取りました。ここはかなり硫黄臭いのですがテント場になっています。
 屏風岩から急な登りをジリジリ詰めていくと羅臼平と直登コースの分岐点に到達。羅臼平のルートは利用者少で荒れているらしいので直登コースを取りましたが、間もなくカチカチになった雪渓に行き当たりました。少し登ると幸い登山道は雪渓の右側に沿ってついていたのでその後は問題なく登ることが出来ましたが、ここで嬉しい出会いが・・。
 雪渓の右側を登っていると視界の左上方に動くものが目に入りました。最初誰か先を登っている人かと思ったのですが、その物体は雪渓の一番上で足を滑らせもがくように上に這い戻り、その時に巨大な落石を起こしたのでした。落石が雪渓を転がり落ちていくのを眺め、改めて見るとヒグマでした。しかも二頭!私の登っているところとは雪渓を挟んでいるため20m位の距離があり、ヒグマもこちらに向かって来ることはなく、寧ろゆっくり後ずさりしながらこちらを眺めていました。ちょうどカメラに収めることができる距離だったんですねー。ラッキーでした。
 稜線に出て岩尾別からの登山道と合流すると一気に登山者が増えました。外国人の登山者も数名見かけました。さすが世界遺産。ここから山頂までの登りがまた意外と長かったですが25分かけて登頂。残念ながら景色は充分には望めませんでしたが・・・。降られなかっただけでも良かったということにしておきましょう。
 下りは羅臼平まで稜線を進んで岩尾別に下山。かなり順調に下れました。途中に熊遭遇多発区間があるので、そこだけは緊張しました。
 岩尾別温泉には無料の露天風呂もあるので、そこで汗を流しました。翌日は知床大橋方面のシャトルバス最終日(シャトルバスがない期間は通行不能)だったので、始発のバスでカムイワッカ湯の滝に入って来ました。生暖かい沢を片道25分の行程ですが、滑りやすくて急な沢の登り下りは、ある意味羅臼岳よりも緊張しました。