聖・光岳縦走

年月2005年8月
期間一泊二日
登った山易老岳  (2,354m)光岳   (2,591m)
茶臼岳  (2,604m)上河内岳 (2,803m)
小聖岳  (2,662m)前聖岳  (3,013m)
行程行き新横浜(新幹線)豊橋(列車)平岡<泊>(タクシー)易老渡
登山・易老渡(1:00)面平(1:35)小ピーク(0:20)易老岳(1:20)光小屋(0:10)光岳(0:10)光小屋(1:10)易老岳(1:00)希望峰(0:30)茶臼岳(0:15)茶臼小屋<泊>
・茶臼小屋(1:10)上河内岳(1:10)聖平小屋(1:05)小聖岳(1:00)聖岳(0:30)小聖岳(0:35)聖平小屋(0:55)滝見台(1:30)聖沢吊橋(0:55)聖岳登山口
帰り聖岳登山口(車)椹島<泊>(車)畑薙第一ダム(バス)静岡(新幹線)新横浜
タイム16時間20分(コースタイム29時間45分)
同行者なし
宿泊 茶臼小屋、椹島ロッジ
天候
温泉
コメント 南アルプス連峰の最南部にあたる聖岳・光岳を縦走してきました。長野側の易老渡から入って椹島に下山する予定は早くから立てていたのですが、当初は一般的な二泊三日で考えていました。しかし、前月に立山へ行ったときに奥大日岳で会った人に「健脚の人は易老渡から一泊二日で回ってます。あなたの足なら行けますよ」と言われたので、ちょっと考えたのでした。この山域は決して山小屋は多くはないので、易老渡から登って光小屋に泊まらなければ次の小屋は茶臼小屋、コースタイムは15時間20分です。これを絶対行けると言い切る自信は流石にないので、食事の出ない光小屋(50歳以上の3人以上が15時までに着いた時のみ食事を出すという異色の山小屋。結構話題になっていました)に泊まることも考えて、食料を4食分ほど準備。南アルプスは深いので二泊三日の前後泊で計五日、土日のほか三日の休みを確保して出発しました。
 初日は横浜から登山口に最も近い平岡までの移動で終わりました。平岡駅は駅ビルに村営のホテルが併設されている変わった駅でした。翌朝は5時にタクシーで出発。易老渡まで1時間強で12,000円也。週末ならば相乗りとかも見込めるのでしょうが、まあやむなし。
 易老渡からの登りは比較的単調で、やや滑りやすい箇所がありますが、順調に3時間で登り切って易老岳へ。このペースなら茶臼まで行けるかな、と思いつつ、光小屋まで更に1時間半。途中では光岳が望めましたが、このあたりでは南アルプスでよくあるハイマツの稜線は、南限が近いせいかあまりありませんでした。光岳山頂は聖岳の方角だけ展望が開けており、南側はすぐ近くの展望台より。
 易老岳まで戻ると13時。希望峰まで来た時には南側は相当ガスって来ていたのと結構疲れていたので、仁田岳を割愛し、最後の茶臼岳のガラ場を詰めました。元々午後になると茶臼岳〜易老岳間を通る人はいなくなりますので、擦れ違う人もいない完全な一人旅でした。茶臼岳山頂で快哉を叫び、茶臼小屋へ下って長い道のりは一旦終了です。快晴まではいきませんが、雨もなく快適な一日でした。
 前日が順調だったので、あわよくば聖沢を下ろうと出発しましたが、朝から完全にガスっており、出発して30分で本格的に降り出しました。稜線手前の草原を登っているとなんと雷が鳴り始めました。しかも結構近く、とっさに近くの草むらの影に飛び込みました。昔赤城山で遭遇した雷を思い出しつつ、かなりビビってましたが、進んでも稜線、戻っても稜線で身動きできずそのまま30分。漸く雷も去ったかと思われたので、歩き出しましたが、その後も稜線歩きはしばらくは恐る恐るって感じでした。
 上河内岳以降は雨も上がったのですが、完全に雲の中を歩いているような状態で、眼鏡が曇って困りました。聖平小屋からの聖岳ピストンは、最後のガラ場の登りの長さに辟易しましたが、上河内も小聖も聖も全くガスの中だったのは残念でした。
 12時に聖平に帰着したので、そのまま聖沢の下山を決行、滑りやすい下り坂と木梯子に苦労しました。しかも、滝見台から聖沢吊橋までが不思議に長かったですね(コースタイム1時間なのに1時間半かかりました)。登山口へ下り切ったのが15:35でしたが、今年から東海フォレストの椹島行きは聖岳登山口でも乗せて貰えるようになったらしく、15:45に通過したバスに拾ってもらいました。結果的に全行程を一泊二日でこなし、充実した山行になりました。