立山連峰縦走

年月2005年7月
期間一泊二日
登った山雄山   (3,003m)大汝山  (2,992m)
富士ノ折立(2,999m)真砂岳  (2,861m)
一服劔  (2,618m)前劔   (2,813m)
劔岳   (2,999m)奥大日岳 (2,606m)
行程行き上野(寝台列車)富山(列車)立山(ケーブル)美女平(バス)室堂
登山・室堂(0:40)一ノ越(0:40)雄山(0:15)大汝山(0:10)富士ノ折立(0:30)真砂岳(0:30)別山乗越(0:40)劔沢小屋(0:20)剣山荘<泊>
・剣山荘(0:60)前劔(1:15)劔岳(0:50)前劔(0:50)剣山荘(1:00)劔御前小屋(0:30)新室堂乗越(1:10)奥大日岳(0:50)新室堂乗越(0:15)雷鳥沢(0:20)雷鳥荘(0:15)みくりが池温泉(0:10)室堂
帰り室堂(バス)美女平(ケーブル)立山(列車)富山<泊>(列車)宇奈月温泉(列車)富山(飛行機)羽田(バス)日吉
タイム12時間10分(コースタイム17時間45分)
同行者一部あり
宿泊 剣山荘
天候
温泉 みくりが池温泉
コメント 本格的に登山を始めて10年、今まで行く機会のなかった北アルプスの名峰に漸く登ってきました。立山へ登った初日は小雨に強い霧でしたが、劔岳へ登った二日目は雨もなくガスも弱めで天候的には比較的快適でした。梅雨明け前日でもう一日遅ければ、とそこだけは悔やまれます。
 室堂から雄山までは天候がすぐれず、山頂のお祓いは頂上ではなく社務所内で行われていました。ここまでは連れがいたのですが,調子がすぐれず、ゆっくり一ノ越に引き返すことになったので、ここから単独行になりました。
 雄山から大汝山、富士の折立と回ったのですが、山頂はいずれも登山道からは外れており、霧の中わざわざ山頂を目指しても目立った標識もなし、ちょっと期待はずれでした。別山乗越から劔沢に下る途中で目の前に三羽の雷鳥が飛び出してきました。立山は日本全体の半分の雷鳥が生息しているという話ですが、実際に見られたのはラッキーでした。登山道は劔沢雪渓に近いこともありますが全体的に雪渓渡りが多い感じでした。剣山荘に着いたのは15時前でした。
 翌日は朝4:45に小屋を出て、劔岳を目指します。鎖場の多い登山道とは聞いていたものの、人気もあるし登山者も多いしで何となく高を括っていた部分があるのかもしれません。しかし、実際には結構緊張の連続で、登りの「カニのタテバイ」の高度感と、下りの「カニのヨコバイ」の取り付きにくい一歩目は特に気が張りました。山頂では短い時間ではありましたが、ガスが晴れて後立山連峰が望めたのが嬉しかったです。流石に登山者は多かったですが、朝早かったので私自身は特に待ち時間などのストレスなく行くことができました。
 剣山荘に戻って一服し、劔御前小屋に向けて雪渓の多い道を休み休み登っていきました。当初の予定ではこのあと奥大日岳をピストンするつもりでしたが、小屋に到着する最後の雪道では「もう真っ直ぐに室堂に戻ろう」と考えていました。以前戸隠・高妻を縦走したときにも経験しましたが、緊張感の高い道をクリアした後というのはその開放感からか思ったよりも足に力が入らなくなるものなのです。
 劔御前小屋に到着したのは11時過ぎで、奥大日岳のピストンは5時間(行き3時間、戻り2時間)と見ていたので時間的にも無理だなと諦めていたら、小屋の人に「奥大日までは片道1時間半です。まあ2時間はかかりませんよ」と言われたので、行くことに決めました。
 ハイペースとはいきませんが、山頂までは1時間40分で何とか。驚いたのは劔岳の数倍のパーティがこの山に上がっていたことです。意外と人気のある山だったのですね。ちなみにこの山は劔岳の大展望がウリらしいですが、全く望めませんでした。山頂で名古屋から来た気のいい若者と10分ほど会話して、下りは比較的元気に下りてきました。
 連れとの集合場所がみくりが池温泉でしたが、石畳とは言え雷鳥沢からの登りは一番バテました。