エサオマン〜札内岳登山

年月2023年9月
期間日帰り
登った山エサオマントッタベツ岳(1,902m)札内岳(1,895m)
行程行き羽田(飛行機)新千歳(車)中札内<泊>登山口
登山・登山口(1:15)ガケノ沢分岐(2:20)山スキー沢出合(2:00)北東カール(1:20)札内JP(0:40)エサオマントッタベツ岳(0:50)札内JP<泊>
・札内JP(5:00)札内岳(6:00)札内JP(1:30)北東カール<泊>
・北東カール(2:20)山スキー沢出合(2:45)ガケノ沢分岐(1:30)登山口
帰り登山口(車)新嵐山荘(車)新千歳(飛行機)羽田
タイム27時間30分(コースタイム不明)
同行者あり
宿泊 (テント2泊)
天候
温泉 新嵐山荘
コメント 札内岳は道新版「北海道の百名山」の難関の一座ですが、北海道のフォロワーさんが北海道百名山118座の最後の一座に残しており、残雪期に撤退したという話を聞いていたので、無雪期のアプローチとして計画し、2人で登ってきました。本来無雪期の登山としてはピリカペタヌ沢経由やガケノ沢経由が多いようですが、沢屋ではないのであまり難しい沢へ突っ込む度胸もなく、いろいろ調べた結果、エサオマントッタベツ岳の北東カール経由で札内JPに上がり、稜線をピストンするという藪屋っぽいアプローチとなりました。
 問題は二泊三日の予定での3日目の予報が非常に悪く、沢の下山で水量が心配だったので、出発時でも踏み切れず、最悪エサオマンだけ登ることも想定して出発しました。
 前日夕方便で新千歳に入り、中札内で一泊する予定でしたが、フライトが2時間遅れたため、到着したのは夜11時を回っていました。

 エサオマントッタベツ岳は、滑滝の遡行はあるものの、相対的に難しくない沢という話でしたが、やはりカムエクや神威岳よりは1ランク上の沢遡行でした。目印も非常に少なく、数十回の渡渉をこなして沢を詰めていきます。山スキー沢出合を詰めていくと、大滝。大滝は左岸に残置ロープあり、ついで滑滝をひたすら登っていきました。予想以上に傾斜がきつく、ザックが重いのでなかなか大変でしたが、沢靴のグリップ頼りに少しずつ登りました。滑滝で2名の日帰り登山者とスライド、その先に北東カール。ヒグマの姿はなし。
 北東カールにはテントが一張りありました。昼食後、登山口に履き替えて札内JPへ登っていきますが、これがなかなかの急登で水があるので、滑りそうでなかなか大変。稜線に出ると、踏み跡を掻き分けて札内JPへ。本日のテン泊はここですが、ここでカールにテントを置いた地元のご夫婦と少し歓談しました。空身でエサオマントッタベツ岳までピストンしました。
 2日目の朝の天気予報を見て、今日中に北東カールに下山する前提で札内岳のピストンを敢行することにしました。日高稜線の踏み跡のないガチ藪漕ぎはやはり半端ではなく、1839峰やイドンナップ岳よりも数段上のキツさでした。同行者には更にきつかったと思いますが、行きは少し多めに巻きつつ、何とか5時間で札内岳山頂へ。帰りは巻道の復帰負担を考慮して稜線の中央突破を多めに、かなり疲れていたものの6時間で帰還。この時点で18時になっていましたが、そのままヘッ電で北東カールへ下山しました。

 雨は午前0時〜3時頃に強く降りましたが、その後止んだだめ、5時すぎには雨もなく撤収できてそのまま出発。しかし、滑滝も下流のエサオマントッタベツ川も水量が増えており、かなり慎重な下山となりました。なんとか膝レベルの水量で助かりました。