南湖大山登山

年月2023年5月
期間二泊三日
登った山審馬陣山  (3,140m)南湖北山  (3,534m)
南湖大山北峰(3,592m)南湖大山主峰(3,742m)
南湖大山東峰(3,639m)
行程行き羽田(飛行機)台北(バス)台北駅(バス)宜蘭<泊>(バス)勝光登山口
登山・勝光登山口(1:00)4.8K分岐(1:20)松風嶺(1:20)木杆鞍部(0:20)雲稜山荘<泊>
・雲稜山荘(2:00)審馬陣山(1:40)南湖北山(0:50)南湖大山北峰(0:15)南湖山荘(1:45)南湖大山主峰(1:15)南湖大山東峰(0:25)南湖山荘<泊>
・南湖山荘(0:30)南湖大山北峰(1:20)審馬陣山(1:00)雲稜山荘(2:45)4.8K分岐(1:20)思源登山口
帰り勝光(バス)宜蘭(バス)台北駅(MRT)台北(飛行機)羽田
タイム19時間5分(コースタイム28時間35分)
同行者なし
宿泊 雲稜山荘/南湖山荘
天候
温泉
コメント 台湾の3度目の登山遠征は、中央尖山に登るためにまず太魯閣国家公園の山に登るべき、ということで台湾五岳の一つである南湖大山を目指すことにしたのですが、前回雪山のときに入園入山許可を手配するのが大変だったので、パーミッションの取得代行を頼みました。ただその後コロナの影響で丸3年リスケする羽目になり、ようやく実現可能になったのが今年の5月。太魯閣国家公園はスケジュールが独特だったり、申請日程が1日ズレていたりとバタバタはありましたが、最終的に5/3-5の2泊3日の日程でパーミッション取得。雪山の時は武陵農場でガスが買えたので深夜便で空港から直行できたのですが、今回は難しいだろうと思い、早朝便で台北でガスを調達して宜蘭で一泊することにしました。

 台北で徒歩圏内にある登山ショップ(登山友)はお昼頃開店のようだったので、朝食を食べに行って調整。少し前に行ってみると2軒隣の台北山水はすでにオープンしていて、入口に登山地図も並べていたのでここでガスと地図を調達しました。北一段の地図を買えたのはとてもよかった、一番見たのはやっぱり登山地図だったので。宜蘭までバスで移動して、駅前のハンコウホテルのドミトリーに一泊。10人部屋でしたが3人だけ。
 翌朝宜蘭のバスターミナルから梨山行きのバスに乗って出発。思源ya口登山口から登るには思源派出所下車と書かれていたので、そこまで切符を買って下車しようとしたら運転手さんに止められて「南湖大山に行くんならここじゃない」と。結局下ろされたのは小ya口という場所。私は思源ya口から登って勝光に下りようと思っており、思源ya口のチェックポストを経由しないとまずいのではないかと思ったのですが、ここまで来たのでままよと勝光登山口から登ることにしました。11時出発。車道をジグザグ登ってから登山口に入りますがチェックポイントやポストもなし。かなりの急登ですが、1時間弱で登山道の合流点(4.8km地点)に到着。後は登山道を順調に辿って15時過ぎには雲稜山荘に到着。小屋の外国人は私だけで、グループの人達に気に入られて談笑するも語学力の低下は痛感。ここは持参したモバイルWiFi(中華電信)は使えず、念の為ローミングを試したら遠傳通信で繋がったので、ここからはローミングで。ちなみに南湖大山周辺は台灣大哥大で繋がっていました。
 夕食はカップラーメン(フィルイン)。グループ登山の人達はポーターが食材を荷揚げしてくれてるので羨ましい。ここで「南湖山荘はもう全く水がない」という情報を知らされ、ここかその先の審馬陣山荘に寄り道して水を背負って行くしかないことに。結局ここで500ml補充し3リットル背負って行くことに。
 翌朝4:30に出発して審馬陣山〜南湖北山〜南湖大山北峰を経由して南湖山荘へ。ライトでも問題ない程度に明瞭な登山道で、南湖大山北峰にかかると岩場に切られた道をジグザグに登っていく箇所もあり、それなりにタフなルートでした。南湖北山からは雪覇の稜線や白姑大山、中央尖山に南湖大山と素晴らしい眺望でした。この日は終日晴天に恵まれて、どこからもいい眺望が得られて満足でした。
 南湖山荘に下りたのが9:45頃で、それから小屋にいた女性の「主峰だけじゃ勿体ない。絶対東峰も行くべき」というオススメにより主峰から東峰を回ってきました。実はかなり足が疲れていて、登りには結構時間を要しました。南湖大山山頂まではロープが掛けられた大岩を越える箇所があって、それなりにスリリングでした。山頂は絶景。お湯も沸かせたので、リゾッタの昼食。東峰は分かりづらいトラバースの連続でした。夕食はカレー。この時点で水は1Lで何とかなりそうかなと思いました。

 午前4時に出発しようと3時起きを考えていたら、山頂ご来光組が2:30に起き出したので、結局3:30に出発。最初の北峰登り返しがとにかくキツかったですが、その後は下り基調で順調に。雲稜山荘に6:30、4.8km分岐に9:15、思源ya口登山口には10:30。思源ya口に下山しようと思ったのは1回は歩いておきたいというのと、チェックポイントを通らないで下山するのが気が引けたのが理由でしたが、この710林道は相当荒れていて、誰にも合わなかったですし、倒木などで分かりづらい箇所も複数あり、100mおきの標識がなければ本当に正しいのか心配になるレベルでした。そして到着した登山口にもチェックポイントはなし。梨山へ行くと中の家族がちょうど立ち寄っていて話しました。結局「太魯閣国家公園は入園チェックはなくなっており、今はみんな勝光登山口から登っている」というのが真相のようです。
 ここで4時間もバスを待つのもアレなので、飲み物ぐらいは買えそうな勝光登山口へ4kmほど歩こうと車道を歩いていたら、なにかのミニバスが拾ってくれて勝光で下ろしてくれました。登山口に果物を売る露店があるのは知ってましたが、そこのおばさんに「待ち時間あるなら奥で休憩できるよ」と教えてもらい、シャワーを浴びることができたのと、その露店は聞くとちゃんとペットボトルの飲み物が出てくることがわかったのが収穫でした。14:33のバスで2時間半掛けて宜蘭に戻りました。

 結局予定通り登れたため、最終日はのんびり台北に戻って小籠包などを食べました。