大雪山縦走

年月2020年9月
期間二泊三日
登った山石垣山    (1,822m)ベベツ岳   (1,860m)
オプタテシケ山(2,012m)トムラウシ山 (2,141m)
化雲岳    (1,954m)五色岳    (1,868m)
忠別岳    (1,963m)白雲岳    (2,230m)
北海岳    (2,149m)松田岳    (2,136m)
間宮岳    (2,185m)旭岳     (2,291m)
行程行き羽田(飛行機)旭川空港(バス)美瑛駅(タクシー)美瑛富士登山口
登山・美瑛富士登山口(2:20)美瑛富士避難小屋(0:25)石垣山(0:30)ベベツ岳(1:00)オプタテシケ山(1:10)双子池<泊>
・双子池(3:45)三川台(1:20)南沼(0:30)トムラウシ山(2:20)ヒサゴ沼分岐(0:25)化雲岳(0:50)五色岳(0:30)忠別岳避難小屋<泊>
・忠別岳避難小屋(1:10)忠別岳(2:50)白雲岳避難小屋(1:00)白雲岳(1:15)北海岳(0:10)松田岳(0:30)間宮岳(0:50)旭岳(1:00)姿見駅
帰り姿見駅(ロープウェイ)旭岳温泉(タクシー)旭川空港(飛行機)羽田
タイム23時間50分(コースタイム30時間20分)
同行者なし
宿泊 テント泊/忠別岳避難小屋
天候
温泉 旭岳温泉(ホテルベアモンテ)
コメント 北海道の300名山も残りはオプタテシケ山のみとなり、単なるピークハントではもったいないところにある山なので、綿密にスケジュールを立てて大雪山の縦走をすることにしました。縦走だとレンタカーは使えず、タクシーも必要になるため、少し高くつきますが仕方ないです。本来の目的のオプタテシケ山は外せないので先に登頂を果たすとして、美瑛富士登山口から北上し、双子池のテント泊と忠別岳避難小屋泊で旭岳までのコースとしました。
 旭岳温泉〜旭川空港は当初バスを予定していましたが、ひと月ほど前にJALの最終便の欠航が決まり慌ててADOで取り直したものの、時刻が早まって予定のバスでは間に合わなくなってしまいました。やむなくここもタクシー前提で準備することに。

 朝一の便で旭川空港に入り、まず走ってニッポンレンタカーでガスカートリッジを入手。さらに空港のコンビニで水と追加の食料を手配し、富良野行のバスで美瑛駅まで。ここからタクシーで美瑛富士登山口まで6500円でした。白金温泉から登山口までの間にゲートがあるのですが、カギは掛かっておらず、そのまま開けて通過。実際の登山開始は11:20頃になりました。
 オプタテシケ山までのルートは比較的歩きやすく、曇り空の中進んでいきます。ハイマツの背も低いです。美瑛富士避難小屋を過ぎ、石垣山はピークを踏みに行き、ベベツ岳も山頂標識を探したのですが、いずれも標識らしきものはなかったので、その後は無理にピークに立ちよるのはやめました。オプタテシケ山には16時頃着。ガスっていますが雨はありません。ベベツ岳もオプタテシケ山も下りが岩場なので、ガスっているととても分かりにくいです。ペンキなどを頼りに何とか下り、双子池らしきところに出ましたが、水はけが悪そうなのでもう少し進んで少し上の方にテントを張りました。夜はずっと小雨が降っていたようです。

 翌朝も天気は冴えず、小雨の中撤収して先に進みます。後から聞いたのですが、オプタテシケ〜三川台は藪刈りが行われたそうで、かなり歩きやすくなっていました。少なくとも道迷いはない程度ですが、ハイマツも笹も背丈以上なので、雨具を着ていないとずぶ濡れになります。気温も下がり、なかなか厳しい中を進んでいきます
 黙々を歩くこと4時間で三川台着。ここからのエスケープルートは橋が流され利用不可になっていました。更に1時間半で南沼、この先でトムラウシ温泉のルートと合流するため、初めて他の登山客を見ました。ずっとガスっていたのですが、トムラウシを登り始めると徐々に雲が取れ始め、山頂に着いたときにはなかなかの展望が得られるようになっていました。前回登ったときは台風前日でしたので真っ白でしたし、感慨もひとしおです。山頂には10名前後の人がおり、私もここで昼食休憩。
 トムラウシの下りはまた岩場ですが、まっすぐ下ってしまったので、北沼に沿って東に回り込む形でルートに合流しました。ロックガーデンもガスで分かりづらく、ペンキとケルンで慎重に通過。ヒサゴ沼分岐は直進し、何とか化雲岳に到着。ここまでくると雲は少なくなり、またいくらか眺望が得られるようになっていました。天人峡温泉からの登山者と少し話をして、五色岳へ。五色岳へは前半木道・後半ハイマツでまた濡れました。ここでも沼ノ原からの登山者と会い、少し話をしました。
 忠別岳避難小屋に着いたのは16:30頃で、どうやらどこかのテレビクルーらしきグループがいました。発電機など持ち込んでなかなか本格的な感じ。小屋の隅を使わせて貰います。この小屋は水場が近くの雪渓のところで便利でした。

 最終日は忠別岳から旭岳までの縦走ですが、全体として雲は多めだけど晴れていて眺望がある状態で楽しく歩けました。白雲岳のピストンはさすがに荷物が重くてデポしました。最後の旭岳の裏側の登りがすごい傾斜で、崩れやすい砂地の斜面をガニ股で登っていきましたが、こんな登り方は富士山の主杖流し以来でしたね。山頂はさすがににぎわっていましたし、ここからロープウェイ駅までは人気の山の趣きでした。姿見駅までで縦走は完了。旭岳温泉で汗を流し、タクシーで空港に向かいました。