カムイエクウチカウシ山登山

年月2019年7月
期間一泊二日
登った山カムイエクウチカウシ山(1,980m)
行程行き羽田(飛行機)新千歳(車)札内川ヒュッテ
登山・札内川ヒュッテ(1:30・自転車)七の沢(1:50)八の沢出合<泊>
・八の沢出合(1:30)三股(1:35)カール(0:35)稜線(0:45)山頂(0:30)稜線(0:20)カール(1:05)三股(1:40)八の沢出合(1:30)七の沢(0:55・自転車)札内川ヒュッテ
帰り・札内川ヒュッテ(車)新千歳(飛行機)羽田
タイム13時間45分(コースタイム14時間40分)
同行者なし
宿泊 テント泊
天候
温泉
コメント 200名山もあと3座になりましたが、いよいよ最難関のカムイエクウチカウシ山へ行ってきました。カムエクは300名山の中でおそらく唯一の沢遡行、テン泊必須の山です。昨年は札内川ヒュッテまで車で入れずで、結局ペテカリを優先したのでしたが、今年はヒュッテまで入れる上に残雪もほぼないというレポが上がったので行くことにしたものです。
 新千歳に朝の便で入り、レンタカーとガスを調達。その上で道東道をひた走り、帯広着が12:00。生憎の雨模様で駅前に自転車を借りに行ったら今日は誰も借りてないと。折り畳み自転車を1泊2日で借り出し、後ろに積んで出発。札内川ヒュッテに着いたのは13時で、車は一台止まっているのみ。ヒュッテは宿泊不可で閉鎖されていました。
 雨具を着込み、自転車に乗って出発。最初にトンネルを2つ通りますが2つ目のあかしやトンネルが500m以上あるのに非常電話のライトしかついてなくて自転車だとほぼ中央線しか見えない状態で走るのでとても怖く行きはヘッドライトつけました。この先は橋以外は舗装区間はなく予想以上に道が悪いのでパンクを恐れて半分くらい押して歩きました。結果1時間半掛かって七の沢へ。実はそのまま行き過ぎて七の沢へ入り込んでしまったのですが、ここにもきれいな橋が残されていました。なお途中で自転車と釣りをしている人を目撃したので今日の入山者は私だけであることが確定です。

 自転車をデポして沢靴に履き替え、遡行を開始しますが、最初からいきなり深いところを通ってしまい、腰まで濡れてしまったのが失敗でした。ルートにテープは殆どなく、たまに見かける程度だったので行きは右岸を中心に河原を辿って行きましたが、左岸にはショートカットが多くありテープが着いていることに帰りに気づきました。ただメインは自己判断でのルート設定と頻繁な渡渉です。水量は多めで、かなり疲れました。八の沢本流のすぐ手前に目印のテープがあり、本流を少し登ったところにテント場のテープが見えました。すでに17時近かったのでここでテン泊することに。三股でも幕営できるようですがここは林の中なので心持ち雨が防げます。食事をして19時には就寝。

 翌朝4時に起床し、テントは張ったまま水食料と登山靴のみ持って出発。三股までは同じような渡渉で八の沢を登っていきますが、左右にある枯れ沢をたどると少しは歩きやすいです。目印は引き続きほとんどなしですが、本流を辿ればいいので迷うことはありません。三股からは中央の踏み跡を辿ると迷いやすいところにはちゃんとテープがあり、慎重に行けばルートを誤ることはなさそうでした。滝は右側を登るのが通常ですが沢の間の登りはビックリするほど細い場所に付いていたりするので、要注意。最後の沢と別れ、少し登って音がしなくなったら八の沢カールです。
 遭難碑の前で登山靴に履き替え、大音量で音楽を掛けながら登っていきます。残雪箇所を一瞬横切りますが、道は明瞭で左へ左へ巻いていき、そこから稜線に上がって右へ戻っていきます。視界が悪いので何度も騙されつつ、最後の大登りでぼんやり山容がみえました。山頂は三角点のみ。クマはいませんでした。
 下山も長かったですがポイントポイントを覚えていたので迷うことなく三股まで下り、沢のを辿って八の沢出合へ。テントを撤収して七の沢へ戻ったのが15:30でした。帰りも半分くらい自転車を押しつつ、でも1時間で帰着。帯広駅へ自転車を返せたのは17:45頃(本当は17:30まで)