石垣島登山1

年月2018年1月
期間日帰り
登った山ウマヌファ岳(450m)桴海於茂登岳(477m)
行程行き羽田(飛行機)石垣空港(車)<泊>(車)
登山・登山口(1:50)ウマヌファ岳(0:30)分岐(0:40)桴海於茂登岳(2:30)登山口
帰り登山口(車)<泊>
タイム5時間30分(コースタイム不明)
同行者なし
宿泊
天候
温泉
コメント もともと石垣島に行く気になったのは、沖縄県最高峰(於茂登岳)が石垣島にあることを知ったからです。いざ旅行の手配を済ませて、せっかくだからと沖縄県の登山ガイドを購入して読んでみたところ、最高峰の於茂登岳は道も整備されているし、片道1時間のごく普通の登山になりそうだったのですが、その次に載っていた石垣島第2の山にとても惹かれてしまいました。桴海於茂登岳(ふかいおもとだけ)、名前もスゴイですが、密林の中をテープ頼りに登り、しかも旧日本軍の陣地跡まであるという・・・。当初の目的そっちのけで計画を立て始めた次第。
 登山口まではレンタカーで行きましたが、正直車を停めるところがなくて苦労しました。少し離れたところに路駐・・・。知花食堂の横の道を突き当たりまで歩くと、登山口があるとのことですが、ただの何もない畑があるだけ。左手の方に踏み跡らしきものがあるので入っていき、右に曲がって進んだところにイノシシ除けのゲートが。これは知らないと登山口にすら辿り着けないですね。
 この山はまさに密林に分け入るような感じで、登山道の体をなしておらず、どこでも道に見えるのでテープがなければ辿り着けないと思われます。テープは多めに付いていますが、古くなっているものもあり、見落としやすいので注意です。
 慎重にテープを辿って一時間弱で小川の合流地点に出ます。このポイントは果たして分かるのか不安だったのですが、北と南の両方にテープが見えるので、たぶん分かると思います。折角なのでウマヌファ岳に先に向かうことにします。浅い川を辿って途中から登りになりますが、最後はリュウキュウチクを掻き分ける藪漕ぎのような状態になります。道が大変分かりにくいので、山頂に近づくと見えてくる大岩と登って来た道の関係をしっかり記憶しておく必要があります。ウマヌファ岳についてはこのおかげで何とか迷わずに下山できた次第。山頂には大岩がゴロゴロしているのですが、その周囲の藪をいろいろ探してみても残念ながら三角点は発見できませんでした。ただここが山頂であることは間違いないので、次に進むことにします。この日は朝から曇りだったのですが、ウマヌファ岳山頂に着いた頃には結構降ってきており、ここでレインコートを着ました。展望はよく、桴海於茂登岳も海岸線もよく見えました。
 慎重に分岐点まで戻り、ここから北へテープを辿り始めます。テープを辿って20分ほどで、平坦な場所に出たので、このまま周囲を物色すると山肌に大きな穴が2つ掘られているのを発見。これも旧日本軍のものか、と思いつつその左側についているテープを辿りました。ただしばらく行くと、完全にリュウキュウチクに道を阻まれてしまい、テープを頼りに必死に藪漕ぎを繰り返す状態に、20分ほど漕いだところで旧三角点に出ますが、360度藪で視界ゼロでした。実際はもう少し漕ぐと視界が開けることが分かったのですが・・・。
 で下りにかかったのですが、かなり強引な藪漕ぎだったので、同じルートを辿ることが出来ませんでした(少し右に膨らむように藪漕ぎ)。やむなくまっすぐ下るように進んでみたのですが、一応テープがあり、それを辿ってひとしきり進むと、途中でテープを見失いました。最後のテープまで戻っていろいろ試してみましたが、どうしても道が見つからず、そのうち最後のテープまで戻ることも難しくなってしまったので、GPSとコンパスを使って強引に北へ下ることを決断した次第。
 山の標高が低いことと、ここまでの行程で急な崖などは少なく、川も大きくはならないと思われたこと、現在位置からでも4Gの電波が拾えるから救助は呼べるはず、というのが判断の理由でしたが、ここからは本当の道なき道を行くこととなりました。ひたすら北へ藪を漕ぎ、岩をくだり、斜面を降りて標高を下げていきます。一旦沢に出てからは小川を辿りました。登山道が最後小川と交差すると書かれていたので、北上する小川を辿れば最後は戻れるだろうという判断。実際は途中で4〜5か所滝があって、山肌の高巻きを随分繰り返しました。藪も手ごわかったです。それでも2時間半後に登山道との交差点に到達し、快哉を叫んだ次第。いやー、ある意味充実した山行でした。疲れました。