腕を組んだのはいつからか

 「美味しんぼ」の長い歴史も、山岡・栗田の恋愛・結婚史という見方をすれば、大きくいくつかの時代に分けられる。
 こういう考え方をしてみたのも、作品中盤以降頻繁に登場する、栗田が山岡と腕を組んでいるシーンが原因だった。普通男女が腕を組んで歩いている場合、恋人でない方がおかしいと思うのだが、山岡は並外れた鈍感という設定になっているため、そのような関係になってもまだ恋愛感情を持っていなかったりする。
 それで、そもそも一体いつから二人は腕を組むようになったのだろうか、と考えて調べた結果が以下のようになったわけである。
状況出来事
1コンビ結成時代栗田が山岡の食に対する知識の深さに驚き、好意をもち始めた時期1-1)栗田、山岡の外見と全く違う味覚の鋭さに驚く
1-6)栗田、山岡が海原雄山の息子であることを知る
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5栗田片思い時代1栗田が山岡の女性関係が気になっている時期。5-1,2)栗田、君島さわ子にやきもちを焼く
5-7)栗田、山岡がお見合いしたと聞いてふてくされる
8-3)栗田、山岡が「ガールフレンドなんてウジャウジャいる」というのを聞いてふてくされる
8-5)栗田、方々で山岡の彼女に間違われ喜ぶ
10-9)栗田、山岡に縁談が持ち込まれてふてくされる
12-2)栗田、山岡が大学の先輩の妹の案内をしたと聞いてふてくされる
13-3)栗田、山岡が年上の女性に京都土産を頼まれたと聞いてふてくされる
14-8)栗田、荒川に山岡が好きなことを悟られる
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18栗田片思い時代2栗田が山岡に対する好意を表に出し始めた時期18-1)栗田、山岡を慰める名目で初めて腕を組む
18-6)栗田、山岡が女性とデートに行くと誤解して激しく動揺する
19-5)栗田、多山に対して山岡に対する好意を間接的に表明する
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21栗田片思い時代3二木まり子・近城勇の登場による初期混戦時代。二木の山岡への猛烈なアプローチに栗田押されっぱなし21-3)栗田、二木の登場で動揺する
22-5)栗田、みさ子と大石が恋仲になったのを見て「自分もテングサを取りにいこうかな」と発言
23-1)栗田、二木の叔母輝子の登場に動揺
23-5)栗田、山岡にラグビーのユニフォームを贈る
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25栗田片思い時代4山岡は相変わらず鈍いが、二木よりも栗田により好意をしめすようになった時期。栗田は山岡を明確に結婚相手と認識25-1)二木の離間策により栗田が悪者にされるが、山岡から和解に歩み寄る
25-5)二木会長の婿含みでのグループ入りを打診された山岡が、栗田に「その方が張り合いのある人生を送れるなら」と賛成され、動揺する
29-1)栗田が初めて自主的に山岡と腕を組む
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30相思相愛時代1 団一郎の登場による本格的な混戦時代突入。山岡が栗田への恋心をうすうすと認識し始める。栗田は団のアプローチを受けつつも心はずっと山岡に傾いている30-3・4)荒川・三谷が山岡の栗田への心を試すが、2回とも肩透かしでクリアする
30-5)山岡、栗田が団とのデートに出かけるのを見て胸がうずく。両者とも二木・団との中を誤解されているのではないかと考え、弁解しようとする。これ以後恒常的に腕を組んで歩くシーンが登場する
32-1)怪我で入院した栗田が団のフランス料理よりも山岡のノビルに感動する
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33相思相愛時代2 団一郎と近城の競争激化。山岡は栗田への恋心を認識するが、結婚する気がないので努めて無関心を装うが、結果として苦しむ。33-1)山岡、近城が栗田と結婚できるように協力させられる
33-2)山岡、栗田への恋心を認識するが無理やり打ち消す
34-5)栗田、海原雄山に山岡が好きなことを見抜かれる。これ以降、栗田は海原雄山に気に入られる
39-1,2,3)山岡、栗田お互いにトラブルを相手に助けて貰い、ますます仲が良くなる
41-3)山岡、栗田が団と旅行に行ったと勘違いしてショックを受け、完全に調子が狂う。この件の後、近城への協力の約束を破棄
42-4)山岡も自分を好いていることを栗田が認識して喜ぶ
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43婚約者時代山岡が結婚を決意し、栗田にプロポーズした時期43-3)山岡がサルモネラ菌中毒で死線を彷徨い、栗田が徹夜で必死の看病。団・近城・二木が敗北宣言
43-4)山岡がプロポーズ、栗田承諾
44-2)両者の友人、上井夫妻の登場で婚約後初の大喧嘩
47-1)結婚披露宴
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48新婚時代山岡・栗田が結婚して、栗田が妊娠するまでの時期48-1)本作品唯一の両者の抱擁シーン
48-4)家の前の捨て子による山岡の浮気疑惑
51-2)栗田の体調不良を山岡が妊娠と勘違い
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68栗田妊娠時代栗田が山岡の子を身ごもってから出産までの時期68-3)栗田の妊娠が判明する
69-2)山岡含む男性陣の浮気計画(大ウソ)
71-2)栗田がマタニティドレスを着て、山岡が動揺する
74-2)おなかの子が双子と判明する
75-3)双子が無事誕生する
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76父親母親時代1双子の父親・母親として奮闘する時期 
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95父親母親時代2第3子の妊娠に伴い、究極のメニューの後継者育成を真剣に考えている時期95-2)栗田の第三子妊娠が判明する