「ファウストの劫罰」 (La Damnation de Faust) ゲーテのファウストを題材にした作品。個別の管弦楽曲を聴くとBerliozの面目躍如たるものがある。歌の方ではメフィストフェレスの存在感が凄い。 「ラコッツィ行進曲」「精霊の踊り」「鬼火のメヌエット」の3曲のみを取り上げて管弦楽で演奏されることもある。 | ラコッツィ行進曲(Marche Hongroise) (133K) | |||
第1部(ハンガリーの平原)第3場の軍隊の行進の場面で演奏される。単独曲としても名高い。この旋律はハンガリーでは有名なものでリストも作品で取り上げている。 | ||||
精霊の踊り(Ballet des Sylphes) (15K) | ||||
第2部(ドイツの北部)第7場のエルベの河岸での精霊達の踊りとして演奏される。 | ||||
「ベンヴェヌート・チェリーニ」 (Benvenuto Cellini) Berliozの最初の歌劇。法皇クレメンス7世に仕えたミケランジェロの愛弟子、鍛冶屋ベンヴェヌート・チェリーニの生涯を描いたもの。 18年の構想を経て1838年に満を持して発表されたが、当時の楽壇に敵の多かったことから、妨害工作に遭って失敗に終わる。 この歌劇に使われた2つの序曲は素晴らしいモノで、歌劇そのものは現在に至るまで演奏されることはないが、序曲だけは今でも演奏される。 | 「ベンヴェヌート・チェリーニ」序曲 (Benvenuto Cellini Overture) (185K)
第1幕の前奏曲。フィナーレで管・弦がそれぞれのメロディを奏でる手法はBerliozの最も得意としたもの。一聴の価値あり。 | 有名とは言ってもBerliozに造詣の深い指揮者しか取り上げていないのも確かで、私が持っている録音もP.Monteux、A.Cluytens、C.Munchで5枚だけです。 序曲「ローマの謝肉祭」(Le Carnaval Romain) (172K)
| 第2幕の前奏曲。Berliozの最も有名な序曲と言え、後に単独で出版されている。 | |