仏海上人

入定年明治三十六年(1903)
寺 名観世音寺
所在地新潟県村上市肴町
拝 観可 拝観料200円

本名・出自近藤家の長男(村上市安良町)
出家の動機十八歳で湯殿山注連寺に入門
略   歴本明寺で修行、仙人沢で十五年修行。その他伊豆の天城、酒田の海向寺でも修行。五穀断ちは入定まで四十一年行った。本明寺、観世音寺の住職を勤めた後、全焼した注連寺を復興して、村上に戻り、明治三十六年三月二十日入寂

 仏海上人は、入定墓まで用意して入定に備えたそうですが、県庁からの指導で、入定は認められず、やむなく死後葬ったとの経緯があります。
 入寂時にはすでに墳墓発掘禁止令があり、発掘できないまま、昭36年にミイラ研究グループにより発掘されたという本邦最後の即身仏です。
 掘り出した時の状況は「日本ミイラの研究」に詳しいですが、ほぼ完全に崩壊しており、新潟大にて復元されたとのこと。そのせいか、真っ黒です。

観世音寺への行き方
最寄りの幹線駅村上駅(羽越本線)
最寄りの駅同上

 JR村上駅の近くにあり、歩いて行けます。
 寺の裏側に仏海上人の入定墓も残されています。また、敷地内には日本有数の花梨の木もあります。


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