萬蔵

入定年弘化四年(1847)
寺 名萬蔵稲荷神社
所在地宮城県白石市小原字馬頭山6
拝 観不可(現存せず)

本名・出自現在も萬蔵稲荷神社の宮司をしている熊谷家の直系の先祖。明和4年(1767)上戸沢生まれ。
出家の動機小坂峠の荷馬の馬方であったが、老人の姿をした稲荷明神を助け、馬を貰ったという出来事から信仰の道に入ったと言われる。
略   歴弘法大師開基と伝えられる小坂峠奥の三丈滝不動尊堂に参籠、その後羽黒山で十五年の修行。大阿闍梨金剛院祐観の僧名を得て羽黒山を下り、近隣に寺院を建立し、人々を救済。その後上戸沢へ戻る。萬蔵は信仰と修行に励んだ結果、空を飛ぶ術をも身につけたと言われている。弘化四年六月二十七日円寂

 萬蔵の即身仏は、1850年以降確かに祀られていたようですが、現在はなくなっています。学術調査の名目で大正10年頃に持ち出されたまま、興行師の手に渡ってしまったとのこと、神社には写真のみが残されているそうです。
 萬蔵稲荷神社は、大変な山奥にありますが、200もの鳥居のあるかなり大きな神社で、そばに出羽三山神社も作られています。

萬蔵稲荷神社への行き方
最寄りの幹線駅白石駅
白石蔵王駅
(東北本線)
(東北新幹線)
最寄りの駅同上

 白石駅、白石蔵王駅から小原温泉経由関行きのバスに乗り、途中の六角まで下車。所要30分強。
 ここでバスと別れ、上戸沢方面へ歩く。下戸沢、上戸沢を経て、馬頭山まで来ると、赤い鳥居の列が見えてきます。徒歩所要1時間。


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