妙心法師

入定年文化十四年(1817)
寺 名横蔵寺
所在地岐阜県揖斐郡谷汲村横蔵
拝 観

本名・出自古野小市郎熊吉(横蔵字神原出身。父は横蔵寺の寺侍と伝えられる)
出家の動機幼少より仏心に篤く、文化七年(1810)に母が逝去したのを機に仏門に入る。全国行脚ののち、長野善光寺に入門
略   歴天明元年(1781)生まれ。長野善光寺で妙心の号を得る。富士行者として富士山にこもり修行、生食を断ち、蕎麦粉と清水を食す。富士山の北東にある御正体山に登り、断食三十一日にして入定を果たす。入定年は文化十二年(1815)と文化十四年(1817)の両説あり。

 妙心法師のミイラは、入定後御正体山の上人堂に安置されていましたが、明治維新後の廃仏毀釈により、山から下ろされたそうです。その後一時期は見世物になっていましたが、明治七年に山梨県庁が、明治十二年に甲府の病院が引き取っています。明治天皇もご覧になったことがあるそうです。
 横蔵寺に安置されたのは明治二十三年。妙心法師の即身仏の現況を知った当時の住職が岐阜県知事にも働きかけて帰郷運動を実施した結果であるそうです。
 この即身仏は昭和二十五年に一度某大学により調査が行われているそうですが、その調査結果については残されておらず、その後の再調査の申入れは横蔵寺が断っているとのことです。

横蔵寺への行き方
最寄りの幹線駅岐阜羽島駅
大垣駅
(東海道新幹線)
(東海道本線)
最寄りの駅谷汲口駅
谷汲駅
(樽見鉄道)
(名古屋鉄道)

 長野の「阿南の行者」と並んで行きにくい所にあります。大垣からの場合、樽見鉄道で谷汲口まで。谷汲口から谷汲までバス。谷汲からバスで更に奥の横蔵へ。バス停からすぐです。岐阜を経由すれば、名古屋鉄道で谷汲に出られます。
 特に横蔵へのバスは一日3本しかありません。


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