本明海上人

入定年天和三年(1683)
寺 名本明寺
所在地山形県東田川郡朝日村岩本
拝 観可(要事前連絡) 拝観料無料

本名・出自富樫吉兵衛(七十石取りの武士)
出家の動機かねて湯殿山を信仰、酒井藩主の病快癒の代参を行い快癒したのに感激し、四十歳で出家
略   歴仙人沢で木喰行四千日。東岩本に本明寺を建立、修行を継続。天和三年五月八日入定

 本明海上人は、現存する湯殿山系の即身仏としては、最古のもので、鉄門海上人をはじめとする同地方の即身仏に影響を与えたと言われています。武士階級のミイラとしても、貴重な例です。
 「のちの世の人が信心すれば、どんな願いでもきいてやろう」と言い残して入定したと伝えられます。
 日本ミイラ調査団の来訪の際には、頑として調査を受け入れなかったとの話ですが、その後昭46年に新潟大学で補修を受けています。
 上人のミイラは、眼病に効くとのことです。

本明寺への行き方
最寄りの幹線駅鶴岡駅(羽越本線)
最寄りの駅同上

 鶴岡駅から湯殿山方面へのバスで「かたくり温泉ぼんぼう前」下車、徒歩10分です。
 注連寺からは、十王峠を越えて行くこともできます。十王峠越えの道はかなり寂しいですが、40分程度で越えた記憶があります。冬は無理らしいです。
 私の行った時は、本明寺の御住職が亡くなられたとのことでしたので、注連寺で本明寺に行きたい旨伝え、事前連絡を入れて貰いました。


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