弘智法印

入定年貞治二年(1363)
寺 名西生寺
所在地新潟県三島郡寺泊町野積
拝 観可 拝観料500円

本名・出自児玉氏の出(千葉県大浦村の鈴木五郎左衛門の次男と言われる)
出家の動機「世塵を避けむが為」(白川風土記)とのみあり、不明
略   歴生家に近い蓮花寺で修行した後、高野山で密教を学ぶ。諸国を行脚し、青森の山王坊に止住。その後、新潟に移り、養智院を建立し、三千日の木喰行の末、貞治二年十月二日入定

 弥勒菩薩の下生する五十六億八千万年後まで、ミイラという形で体を残して待つという「弥勒信仰」を実践した日本唯一のミイラと言われています。
 また、日本最古の入定ミイラでもあり、過去に多数の文人が訪れ、記録に残しています。
大淀三千風「日本行脚文集」(1690)
松尾芭蕉「曽良随行日記」(1689)
菅江真澄「秋田のかりね」(1784)「外浜奇勝」(1796)
橘崑崙「北越奇談」(1811)
鈴木牧之「北越雪譜」(1841)
三世中村仲蔵「手前味噌」(1866)


西生寺への行き方
最寄りの幹線駅燕三条駅(上越新幹線)
最寄りの駅弥彦駅(弥彦線)

 所在は寺泊になりますが、寺泊駅は街中からかなり外れているため、結局弥彦から行った方が便利です。ただし、いずれにしてもバスはなく、タクシーで行くことになります。帰りは寺泊の町に出て長岡行きのバスに乗るのも一策でしょう。
 この即身仏は毎日一時間おきに希望者に対して御開帳をしており、基本的にいつでも拝観できます。


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