アオラル山登山

年月2019年3月
期間二泊三日
登った山アオラル山(1,813m)
行程行き成田(飛行機)プノンペン(車)スライカン村
登山・スライカン村(3:30)650m地点<泊>(2:30)1200m地点(1:30)アオラル山(1:00)1200m地点(1:00)650m地点(0:30)350m地点<泊>(2:00)スライカン村
帰りスライカン村(車)プノンペン(飛行機)成田
タイム12時間(コースタイム14時間)
同行者ガイドあり
宿泊 テント泊
天候
温泉
コメント 今年はネットで昨年たまたま見つけたカンボジア最高峰登山ツアーにとてもひかれたので、最低催行2名のところを2人分払うことで強引に手配して行ってきました。二泊三日のツアーが夜プノンペン帰着予定のため、深夜便に乗り継げないリスクがあると言われ、前日にプノンペン入り+翌日深夜便で帰国という5泊6日の行程となりました。
 初日は7:30にホテルにガイドが迎えに来て出発。前日にハンモックを旅行社がフロントに預けたらしいのですが、受渡がうまくいかなかったので、今回の行程は全部テント+シュラフでした。プノンペンを出てから5号線を北上し、ウドンの町で分かれて西へひた走ります。2時間も走ると舗装道路とはおさらばしてダートの道を北上、30分も走ると道はどんどん悪くなり、穴ぼこだらけの道をじりじり進んだり、川を無理やり渡ったりとかなり無理をして進むことに。こんな場所でもバイクとトラクターは走っているし、奥には集落もあって人が住んでいるわけです。
 1時間行ったところで車がどうしても行けない深い轍に行き当たり、急遽トラクターの荷台に乗せてもらうことになりました。激しい揺れに耐えながら15分ほどで登山拠点となるスライカン村に到着。

 ここで昼食を摂り、荷物持ちの村人と3人で出発。村人が道を知っているようなので問題はないものの、レンジャーが同行するという話はどこへ行ったのか?そして荷物の村人は食材と調理器具は背負っているが、我々の荷物を持ってくれるわけではないらしい。ガイドと私はそれぞれ水3リットルに自分のテントとシュラフ、いやはや結構ずっしり来ますね。村人の左手には脚を縛った黒い鶏がぶら下がってますが、ガイドに聴くと「これから3日間の食材の一部、チキンだ」と。マジか、生きてますよねそれ。

 35度を超える炎天下の中、今日のキャンプ地までの10kmを歩いていきます。出発は正午で、日差しを遮るほどの木々もなく、とにかく暑い。熱射病待ったなしの状態なので、ひたすら水を飲む。結果、当然ながらバテやすくなるので、この行程は相当つらかったです。
 道はカラッカラなのに15分も歩くと渡渉が必要な水たまりがあって靴を脱いだり、途中の川で村人が水浴びを始めたり、14時半頃には短い雨が降ったりと。それでも結構頭が重かったので、若干熱射病気味だったのかもしれません。後半は15分おきに休憩しながらも、何とか3時間で森の中のキャンプ地に到着。初日の行程、標高差は300mほどですが、それでもきつかったです。
 着いたらペグ無しでテント設営、1時間半ほど横になってようやく元気になりました。ここは水場も近く、森の中だけあって結構涼しかったですが、この辺まで木を伐りに来ている人がいるようで、夕方まで絶えずチェーンソーの音が鳴り響いていました。晩御飯は干し魚と肉を竹に挟んで炙ったものとごはん。ヤカン一杯のごはんを見たときには思わず声がでました。

 2日目は朝6時に出発です。取り付きから物凄い急坂ですが、ロープ代わりに竹を継いだものがぶら下げてありました。その後も森を進んで行きますが、南アルプスのバリエーションルートといった趣で、ジャングルを掻き分けという感じでもないです。聞けば週に一度くらいは登山客があるとのことで、まあそれならある程度は踏まれてても不思議はないかという感じです。
 避難小屋のあるポイント2までは約2時間15分。ここからはガイドは同行せず、村人の案内で登るとのこと。山頂までは約1時間半、村人のペースが速いので、なかなかキツイものの、何とか到達して快哉を叫びました。山頂には祠といくつかの建物はありますが、樹木に覆われて展望はなし。それでも祠のそばに寝そべって空を見上げると、国旗と青空がきれいなコラボになってました。
 下りは先行を促されたので、サクサク下山して村人を驚かせたらしい。下りはいけるんですよね・・・。その結果、下りは50分。更にポイント1への下山も1時間10分くらいでいけました。村人が水浴びしたいというので、当初予定はポイント1でもう一泊でしたが、更に30分下って川の近くにテントを張ることにしました。川での水浴びはいつぶりですかね。大変爽快でした。鶏は哀れここで我々の晩御飯に。

 晩御飯を用意していると突然のスコール。すぐ止むと思いきや激しい雷雨となり、近くにも落ちて火花が上がったので、震えあがっていました。雷雨も2時間続き、最初はバナナの葉っぱで雨宿りしていたものの、耐えきれずにテントへ。この結果晩御飯は20時すぎに準備しなおしとなりました。どういうわけか、村人が取ってきたカエルが食材に加わっていました。
 翌朝は4時に出発し、日の出で暑くなる前に2時間歩いて村に帰着しました。前夜の雨で車はあるか手前で立ち往生したらしく、行きと同じ場所までバイクに乗った上に、トラクターにも20分揺られました。